フェリックス・オデイ

解説

故ホプキンスン・スミス氏の最後の作品で、フレッド・マイトン氏が脚色し、ロバート・ソーンビー氏が監督した復讐劇である。「暁の前1時間」で確固たる芸風を示したエッチ・ビー・ワーナー氏が主役、前作品同様リリアン・リッチ嬢が相手である。その他久し振りのマーゲリット・スノウ嬢や、レイ・リプレイ氏も出演している。

1920年製作/アメリカ
原題:Fellix O'Day

ストーリー

アイルランドの素封家フェリックス・オデイは友人のオースィテン・ベネットを信じていたが、ベネットはフェリックスの父を欺き、その全財産をある事業に投資して失わせ、それのみかフェリックスの妻バーバラを唆し、手を携えて米国へ逃れた。父は失望の極みこの世を去った。フェリックスは父の死の床に復讐を誓い、2人の跡を追ってニューヨークへ来たが、2人の行方は判らなかった。フェリックスは必要に迫られて宝石等を買ったが、この時ジュールス・ボーネイという骨董屋の主人と親しくなった。ボーネイは押し入った強盗のため重傷を受けたので、フェリックスは彼の娘のアネットを助けボーネイの治るまでその店を預かることにする。ボーネイを傷つけた強盗等はこの近くに住んでいるベネットであった。バーバラは余りに浅ましい我が身を恥じてベネットの手を逃れ、ある教会へ走った。その姿を見たフェリックスは彼女を追ってベネットの居所を白状させ、復讐の一念に燃えてベネットの隠れ家を襲う。ベネットは逃れんとする途中墜落惨死し、フェリックスは復讐を罪を犯すことなくて目的を達することができた。

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