ファントマ

解説

フォックス社が「ブライド13」より少し後に製作発売した連続大映画で、マーセル・アレイン、ピエル・スーヴェスターの有名な探偵小説から脚色したもので「ブライド13」の脚色者たるエドワード・セジウィックが脚色監督の任にあたり、主役は「ならず者」「ブライド13」など出演のエドワード・ローズマンである。そのほかエドナ・マーフィや最近売り出したジョニー・ウォーカーらが出演する。

1920年製作/アメリカ
原題:Fantomas

ストーリー

各国警察が頭を悩ましている稀代の怪賊ファントマは愈々米国のニューヨークに現れた。彼はこの地の警察へ無理な申し出をして拒絶されたのを怨み、復讐を企てまたまた恐ろしき悪事を計画した。それはこの土地で第一の富豪ハリントン邸を襲い富豪の発見にかかる有名な黄金の製法を奪うことであった。その第一手段として彼はある夜ハリントン邸へ忍び入って主人の身体を誘拐せんとした。それを知ったニューヨーク警察の探偵長フレット・ディクスンは、富豪の娘ルースや彼女の恋人ジャック・メレディスらとともにファントマの大襲来を防ぐこととなった。併し遂にファントマは成功して主人を奪い去ってしまったのである。(以上第1篇)ルースは父を救いたくファントマを捕らえた者に百万ドルの懸賞をした、ファントマはまたもこの百万ドルを奪わんとして失敗したが、やがてルースの婚約者ジャックと探偵フレッドの2人をなき者たらしめんと、爆発薬を仕かけて彼らの死を計ることとなったのである。(以上第2篇)かくして事件は事件を生んで発展していく。

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