B52爆撃隊

劇場公開日:

解説

アメリカ空軍のキャッスル基地(カリフォルニア)を舞台に繰りひろげる航空映画。サム・ロルフの原作を小説家のアーヴィング・ウォーレスが脚色、「大荒原」のゴードン・ダグラスが監督した。撮影は「七人の無頼漢」のウィリアム・H・クローシア、音楽は「理由なき反抗」のレナード・ローゼンマン。主演は「捜索者」のナタリー・ウッド、「ベビイドール」のカール・マルデン、「南部の反逆者」に出演、世界的ヴェイオリニスト、ジンバリストを父にもつエフレム・ジンバリスト・ジュニア。このほか「百万人の音楽」などでマーガレット・オブライエンと組んでいたマーシャ・ハント、「大荒原」のドン・ケイリー、「ロケットパイロット」のボッブ・ホーバー、「ジャイアンツ」のロバート・ニコルス等が助演している。

1957年製作/アメリカ
原題:Bombers B-52
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1957年12月26日

ストーリー

有能なパイロット、ハーリイ中佐(エフレム・ジンバリスト・ジュニア)は新しく赴任したキャッスル空軍基地で、6年前朝鮮戦争で共に戦った40過ぎのベテラン整備兵"チャック"・ブレナン軍曹と再会した。が、相手のチャックの態度は何故か冷たい。チャックにはエディスという妻と年頃の娘ロイス(ナタリー・ウッド)があった。2人はチャックに軍隊を止めさせ楽な生活に入るようにとかねがね勧めていたが、チャックは承知しない。そんなチャックが翌年になってハーリイのもとへ退職を願い出た。3ヵ月後にはB52超重爆撃機が配属され、その時こそ老巧なチャックに腕を揮ってもらおうと思っているハーリイは極力、留任を頼んだ。が、チャックは応じない。朝鮮でのある事件から彼はハーリイを嫌っており、娘の願いも働いていたのだろう。しかしハーリイは除隊許可が出るまでB52の取扱講習会に出席するようチャックに申しつけた。一方、父に退職の決意を聞いたロイスは大喜び。休暇のある日根父とドライブに出かけた。ところが2人は途中で図らずもハーリイに会った。渋顔の父にせがんでハーリイに紹介してもらったロイスは忽ち彼と意気投合した。チャックは2人の接近に益々ハーリイに悪感情抱くようになった。ところが、そのうちB52が基地に配属され、ハーリイは戦略空軍司令官の命令でB52に取付けられた秘密計器を使っての試験飛行を命ぜられた。皮肉なことにチャックが同乗することになった。このテスト飛行はアメリカーアフリカ間を往復する画期的なものであった。往路は無事成功。ところが帰路カリフォルニア上空でハーリイ機の秘密計器が突如爆発、機内に炎が拡がるという事態が発生した。責任感旺盛なチャックは火中にあって事故の原因を探そうと懸命。だが機は危険に瀕した。ハーリイはチャックを無理矢理パラシュートで脱出させ自らは愛機と生死を共にしようと1人残った。が、運命の悪戯は、脱出したチャックを未踏の峡谷に落し、機に残ったハーリイは墜落を免れ基地に辿りついた。着陸後チャックの行方不明を知ったハーリイは直ちにヘリコプターを駆り捜索の末、遂にチャックを発見、一命を救った。チャックとハーリイの友情は復活、そしてロイスとハーリイは晴れて結ばれた。

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