姫君海を渡る

解説

「春を手さぐる」と同じくキャロル・ロムバード・マクマレイが 主演する映画で、ルイ・ルシェン・ロガー作の小説によりフィリップ・マクドナルドが書いた物語を、ウォルター・デレオン、フランシス・マーティン、ドン・ハートマンおよびフランク・バトラーが協力脚色し、「Gウーマン」「猫と提琴」のウィリアム・K・ハワードが監督にあたり、「春を手さぐる」「さらば海軍兵学校」のテッド・テズラフが撮影した。助演者は「オペラ・ハット」のダグラス・ダンブリル、「西班牙狂奏曲」のアリソン・スキップワース、「真珠の首飾」のウィリアム・フロウリー、「ロイドの牛乳屋」のジョージ・バービア、ポーター・ホール、ラムスデン・ヘーア、駒井哲等である。

1936年製作/アメリカ
原題:The Princess Comes Across

ストーリー

ニューヨーク行きの汽船マンモス号の中で、キグ・マンテルは美 しいスウェーデンのお姫様オルガに夢中になった。マンテルはジャズ・バンドのリーダーで、オルガ姫は映画出演の契約でハリウッドへ行く途中だった。同じ船にニューヨークの会議に出席する日英仏独露の名探偵が乗っていたが、パリ警視庁から脱走した殺人犯マーコがこの船に隠れたという電報が来て、5人の探偵はマーコの捜索に力を合わせていた。乗客のダーシーという男がマンテルの前科を種に彼を強請ったが、マンテルはそれに応じなかった。マンテルは計略を用いてオルガに近づいたが、彼女が実はニューヨークの貧しい娘で、映画出演の契約を結ぶためスウェーデンの姫君に成り済ましていることを知らなかった。ところがダーシーはこれを知ってオルガを脅迫して金をたかった。そのダーシーが彼女の部屋で何者かに殺されていた。マンテルは彼女のため死体を運び出したが、事件の陰に怪しい密航者が活躍しているのを誰も知らなかった。ドイツの探偵スタインドルフはその夜8時に犯人の名を発表すると言った。8時に一同が彼の部屋へ行ってみると、スタインドルフは殺害されていた。疑惑の目はマンテルとオルガに向けられ、オルガの化けの皮がはげそうになってくる。マンテルはマネージャーのベントンと協力して犯人を探すことになった。ついに彼の努力が報いられオルガがダーシーに与えた金が現われた。それを持っていたのはフランスの探偵ロレルであった。マーコは本物の探偵を殺して身代わりに成り済ましていたのである。マーコは犯罪の現われたことを知って、マンテルを襲ったが、探偵の一人に銃殺された。怪しい密航者は実は新聞記者であった。ニューヨークにはオルガ姫を迎える群衆が山をなしていた。しかしマンテルを愛するようになった彼女は偽りを続けられなくなり、ラジオの挨拶で本当のことを言ってしまう。マンテルはかえってその方が宣伝になる言いながら、しっかりと彼女を抱いた。

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