人の性は善

解説

セシル・ラレイ氏原作、レックス・イングラム氏監督のロマンティクな人情活劇で、フランク・ブラウンリー氏とフランセリア・ビリントン嬢がすばらしい演技を見せる。「注意深く監督され、雪崩や雪嵐等の壮大な場面を始め、真の興味を与える要素を完全に備えている」とウァールド誌は評している。

1920年製作/アメリカ
原題:Heart Are Trumps

ストーリー

英国貴族の娘ウィニフレッドは猟番人マイクル・ウェインと密かに結婚した。彼女の父なるアルトカー卿はカルタに負けて莫大の負債を生じ娘を金満家なるバーフォード卿の嫁として急場を逃れようとした。時、娘の秘密の結婚を知って驚いた。彼はウェインを辱めて放逐した。10数年の後ウェインが財産を得て帰ってきた時、ウィニフレッドが父の死後アルトカー邸の主人となっているのを知った。彼女の1人娘ドーラは米国の美術家ジョン・ジレスピーと婚約の間であった。かつてウィニフレッドを金の力で妻にしようとしたバーフォード卿は、又もドーラを獲ようとした。そして彼は彼女がジョンに対する信用を落とすため、ジョンが彼女の肖像を描いてある展覧会に出品しようとした折、彼女の顔を別の裸婦画につけて出品させた。ドーラは恥じて家を逃れ、昔育ったアルプス連峰に囲まれた平和なスイスの村へ行った。これを知ったバーフォードは彼女の先廻りをして目的地に行き、雪の激しい夜彼女を自分の小屋へ連れてくる。ドーラの母ウィニフレッドは昔の夫なるマイクルと会い、共に娘を追ってスイスへ来た。ドーラ危うき時、バーフォードは手下のフェルドンの復讐の刃に倒され、ドーラはフェルドンの手を逃れて雪中に走り父母に助けられ、愛人ジョンの腕に抱かれた。

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