バギーチェイス

劇場公開日:

解説

砂漠のド真中で展開するサンドバギーとヘリの追っかけを描くカーチェイス映画。製作・脚本・監督はファード・セバスチャンとビヴァリー・セバスチャンの共同、撮影はファード・セバスチャンとヘニング・シェルラップが各々担当。出演はロジャー・デイビス、トリシア・センブラ、ダブ・テイラー、リチャード・キール、ジョアン・ショーリー、フィリップ・ブランズ、トレイシー・セバスチャンなど。

1975年製作/アメリカ
原題:Flash and the Firecat
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1976年3月6日

ストーリー

砂漠の中にある小さな町エルウッドに娘フラッシュ(トリシア・センブラ)と青年ファイヤーキャット(ロジャー・デイビス)がザンドバギーで乗り込んできた。目的は銀行強盗だ。ファイヤーキャットは閉店間際の銀行に入り、頭取に5万ドルの借金を申し込んだ。その頃フラッシュはカッコいいサンドバギーに乗って学校帰りの頭取の息子をドライブに誘い出した。銀行では、ファイヤーキャットの借金申し込みに対して頭取は担保を要求していた。担保は息子だというファイヤーキャットは電話のダイヤルを廻した。「父さん!」。フラッシュと頭取の息子はドライブしているだけだった。電話に父親が出たのはびっくりしたが、まさか自分が誘拐されているとは思わない。頭取はファイヤーキャットに、とりあえず3万ドルを渡した。彼が銀行を出たとたん、警報が鳴った。警備員が怪しんで鳴らしたのだ。しかし、息子が人質にされていると信じ込んでいる頭取には手も足も出なかった。その頃、頭取の息子は町はずれを家に向かってとぼとぼと歩いていた。まんまとだまされたことを知った頭取は、すぐ保安官(ダブ・テイラー)と対策を練った。しかしフラッシュとファイヤーキャットは公衆電話で、ありもしない事件を通報したために、保安官事務所は大混乱。そのスキにバギーに乗った2人は、砂漠に向かってつっぱしった。保安官事務所では、通報は2人の仕組んだ罠だったことに気づいたが、時既に遅かった。その頃2人は、砂漠の真ん中でトレイラー売春をやっている『ローズの家』を見つけ大枚を払って泊めてもらったが、恐ろしい敵が迫っていることなど夢にもおもっていなかった。ミロ(リチャード・キール)という保険会社の調査員だ。ミロは2人がビスモビーチで行われるバギーレースにまぎれ込むつもりでいることを見抜いていた。そして『ローズの家』にふみ込んだ。だが、フラッシュがミロの拳銃を奪ってミロにつきつけた。翌朝、ミロのもとにヘリコプターが到着した。ミロの推測通り、2人はビスモビーチのバギーレースにまぎれ込もうとしていた。何千台というバギーが集まれば誰が誰だかわからないはずだ。ミロのヘリコプターと2人のバギーの追撃戦が始まった。ミロは昨夜の屈辱をはらそうと、ライフルを発砲した。ファイヤーキャットは巧みにライフルを避けながら逃げる。あの小高い丘を越えればビスモビーチだ。そして2人のバギーは何千台というバギーの中にまぎれ込んだ。バギーレースの爆音が、2人の快挙を祝福するかのように砂漠に轟いた。

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