母よ愚かなれ

解説

「女丈夫(1927)」「他言は御無用」等と同じくアイリーン・リッチ嬢主演映画で、キャロリン・ウェルズ女史の原作をアンソニー・コールドウェイ士が脚色、アーチー・L・メイヨ氏が監督したものである。助演者は「ドノヴァン」「神我に二十銭を賜う」の小ウィリアム・コリアー氏、「黒衣の騎士」「特急黒ダイヤ」のエドナー・マーフィー嬢、「四人の悪魔」「無頼漢(1928)」のアンダース・ランドルフ氏等でその他リチャード・タッカー氏、アーサー・ランキン氏、デイヴィッド・マー氏も出演している。

1927年製作/アメリカ
原題:Dearie

ストーリー

シルビア・ダーリングは大学に入っている1人息子のスティーブンを残して良人に先立たれたので、息子を一簾の人物にするためせめて大学を卒業するまで心配させたくないためニュートークのあるナイトクラブの唄い女となった。彼女は以前女優をしていたこともあり、その妖艶な美しさはたちまち好色な富豪連の讃仰を受けるようになった。そして彼女の芸名ディーアリーという名はニューヨークの歓楽境で誰知らぬ者もないようになった。漁色家という評判の出版業者マンレーはディーアリーの容色に心を惹かれ熱心に口説いたたが彼女は決して操までも売るような女ではなかった。彼女の息子スティーブンは小説家志願で処女小説を出版するという意気込みでニューヨークへやってきた。そして恋人の女学生エルセル・ジョーダンに紹介されて彼女の叔父に当たるマンレーに小説の出版を頼んだ。マンレーは出版を引き受けそうなことを言って置きながら数日後原稿を突返してしまった。それを侮辱させたと思い込んだスティーブンはマンレーに膝詰談判をしにその私宅に押し掛けて行った。それより先に息子を愛するシルビアはマンレーを訪ねて息子とは言わずに彼の小説の出版を頼んでいた。そこへ激怒したスティーブンがやって来てマンレーを狙撃したが弾丸は誤って彼の母親に命中した。しかし幸いに傷は急所を外れていたのでシルビアは快復した。スティーブンは一応収監されたがやがて釈放され、始めて母の恩を知って母の許しを乞うた。シルビアは彼女をよく理解しているナイトクラブの主人ルイジと結婚して幸福な生活に入った。

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