波止場女
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解説

「絢爛たる殺人」のカール・ブリスンと「学生怪死事件」のアーリン・ジャッジが主役を勤める映画で、ハーラン・タムプスンとハーバート・フィールズが脚本を書き下ろし、「犯罪王」「山は笑う」のロバート・フローリーが監督し、「青春ホテル」のテオドル・スパークールが撮影した。助演は「逢瀬いま一度」のマディー・クリスチャンス、「将軍暁に死す」のウィリアム・フローリー、これが映画初出演のエディー・デービス等。

ストーリー

ニューヨーク行きの豪華な船に、紳士等の注目を一身に集めてバラノフ伯爵夫人が乗っていた。彼女は船底から聞こえてくる美しい男声を耳にしたので、紳士等や高級船員の制止も聞かずに下へ降りてみた。歌っていたのは汽缶夫のクリスだった。夫人は彼に船を辞めて歌手になれと進めたが、クリスはだた歌いたいために歌うので、それで身を立てようとは思わぬと言った。クリスの望みは一日も早く帆船の船員免状を取り、かまたきをやめて帆船の甲板で働くことだった。夫人が立ち去ると火夫の一人がクリスの嫌がる綽名「えくぼ」を呼んで嘲弄したので、クリスは彼を殴り付けて負傷させた。そのために彼はニューヨークに着くと入牢することになり船員免状の下付も望みがなくなった。獄中で彼はオブライエンと知り合いになって、二人は同時に出獄すると、早速職に困った彼はオブライエンが水夫に世話してやるというので喜んで承知した。するとそれはなんとドックに繋留した船を改造した料亭「船」で、オブライエンはそこの協同経営者兼給仕長で、彼の情婦モリイや経営者で踊り手兼歌手のエディー、同踊り子のルビイ等が働いてクリスは用心棒になった。そのうちに彼はルビイと親しくなって、彼の希望である帆船のことを語り合った。ところがある日エディーが薬と間違えて油を飲み声が出なくなってしまったので、獄中でクリスの声を知っているエディーは彼に出演してくれと頼んだ。クリスは公衆の面前で歌うのは好まなかったが、ルビイが勧めるのでついに承諾した。彼が盛んに歌っているとき客の中から「えくぼ、うまいぞ」と呼んだ男がいた。それはボラノフ夫人と同道した重量ボクシング選手だったが、クリスはかれを一撃で殴り倒した。夫人はその後毎夜現れてとうとうクリスを引き取って立派な歌手に育て上げたのでルビイは失恋せねばならなかった。しかしクリスは上流生活を嫌って夫人のもとを逃げ出したが、免状がないので折角貯えた金でかった自分の帆船にも乗れない。ところが道で会ったモリイと料亭「船」へ行ってみるとそこへ免状が来ていた。彼が最後の歌を歌っている間、別れたくないルビイは彼の荷物を持って逃げ出す途中、誤って水中に落ちる。後から飛び込んだクリスは彼女を抱いて自分の帆船へ泳いで行った。...

作品データ

原題 Ship Cafe
製作年 1935年
製作国 アメリカ

提供:株式会社キネマ旬報社

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