初恋キッパーバン

解説

10代の少年少女の初恋をテーマに描く青春映画。82年に初恋シリーズとして英国のTVで放映された。製作はクリス・グリフィン、エグゼクティヴ・プロデューサーはデイヴィッド・パットナム、監督は「歌え! ロレッタ 愛のために」のマイケル・アプテッド、脚本はジャック・ローゼンタール、撮影はトニー・ピアース・ロバーツ、編集はジョン・シャーリー、美術はジェフリー・ウッドブリッジが担当。出演はアリソン・ステッドマン、ゲイリー・クーパー、ジョン・アルバシニー、アビゲイル・クラッテンデンなど。日本版字幕は岡枝慎二。カラー、ビスタサイズ。1982年作品。

1982年製作/アメリカ
原題:P'Tang, Yang, Kipperbang

ストーリー

1948年の初夏。第二次大戦が終わってまもない頃。パブリック・スクールに通う14歳の少年アラン(ジョン・アルバシニー)は、通称アヒルと呼ばれる地味な少年だ。彼には3つの夢があった。世界が平和になること、イングランドのクリケット・チームが、アッシェズ・チームに勝つこと、そして憧れのクラス・メイト、アン(アビゲイル・クラッテンデン)とファースト・キスを交わすこと。でもアンはクラスでも人気もののハンサムなジェフリーを好きな様子だ。アランは、学校のグラウンド管理人トミー(ゲイリー・クーパー)を信頼していた。彼は戦場の英雄だったのだ。そして、アランの担任女教師廉ミス・ランド(アリソン・ステッドマン)と恋愛中だったが、ミス・ランドは、卜ミーとの結婚に踏みきれずに悩んでいた。そんな頃、学生劇の配役が発表された。ヒロインにアン、その相手役にジェフリー、そして仇役にアランが選ばれた。ドラマのラストでヒロインがアランの扮するアントワーヌという色事師にキスされるというシーンがある。秘かな夢を実現させる絶好のチャンスだ。練習も順調に進みいよいよ上演の日がきた。そんな頃、トミーが警官に連行された。彼は脱走兵だったのだ。アランの夢がすべて崩れてしまいそうだった。劇のクライマックス、みなが見守る中、アランは、キスをするシーンでためらってしまった。しかし、帰宅するアランに、アンはそっとキスをした。その日、クリケットの試合はイングランド・チームが逆点で勝った。(20世紀フォックス配給*一時間一三分)

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