白鳥(1956)

劇場公開日:

解説

4月にモナコ大公レニエ三世と結婚したグレイス・ケリーの主演作品。原作はハンガリーの生んだ戯曲作家フェレンク・モルナール。監督は「情欲の悪魔」のチャールズ・ヴィダー、製作はドア・シャーリー、脚本は我国には未封切ながらギネスの一連のコメディを書いているジョン・ダイトン、撮影監督は「アメリカの戦慄」のロバート・サーティースと「ブリガドーン」のジョゼフ・ルッテンバーグ。主演はグレイス・ケリー、「地中海夫人」のアレック・ギネスがイギリスから呼ばれてアメリカ映画に初出演し、他に「忘れじの面影(1948)」のルイ・ジュールダン。

1956年製作/アメリカ
原題:The Swan
配給:MGM
劇場公開日:1956年6月1日

ストーリー

ところは中部ヨーロッパ、時は1910年。とある国の皇太子アルバート殿下(アレック・ギネス)は、お妃を選ぶためにビアトリクス(ジェシー・ロイス・ランディス)の城にもお出になることになる。王妃には美しいアレクサンドラ姫(グレイス・ケリー)という娘がいる。王妃はかねてからこのアレクサンドラ姫を皇太子のお妃にと考えていた。お城はアルバート殿下歓迎の準備で連日大変な忙しさである。やがて殿下がお城にお入りになる。ところが、その歓迎には目もくれず、お妃さえ選ばれる様子はなく殿下は1日中眠りたがっている有様だった。ビアトリクスの心配をよそに殿下滞在の日はどんどん過ぎていった。滞在最後の日、王妃は遂に1つの計画を用いて是非殿下の心を射止めようと決心した。それは、もし誰かがアレクサンドラに心を寄せると、王子もきっと彼女の美しさに惹かれる、というのだった。そのおとりに、姫のフェンシング教師のニコラス・アギ(ルイ・ジュールダン)に白羽の矢が立った。殿下の歓迎のための最後の夜、城で大舞踏会が開かれることになった。アレクサンドラはアギを舞踏会に誘った。かねてから内心では姫に想いを抱いていたアギは、到底叶えられないと思っていた夢が真実になったと信じ込んでしまった。舞踏会の夜が来た。ビアトリクスと叔母のシムホロサは、この計画がうまく実現する様秘かに胸をはずませて成り行きを見守った。殿下はオーケストラに合わせてバス・ヴィオラを演奏した。ところがお芝居が進んでいく内にアレキサンドラは、この男性アギが本当に好きになった。一方アギも、姫のためおとりになっているのに気づいたが、姫のために芝居を続けていくことに決心した.ビアトリクスの叔父にヒヤシンス神父という、心の優しい人がいた。ヒヤシンスはこの2人を憐れに思い同情を寄せたが、所詮結ばれない運命にあることを説いて聞かせた。ビアトリクスの計画はまんまと成功し殿下は恋を知った姫の美しさにたちまち惹かれていった。アレクサンドラと殿下は遂に結ばれた。アギは唯1人城を去っていくことにした。やがてマリア・ドミニカ女王(アグネス・ムーアヘッド)が城にお見えになった。アレクサンドラは今や殿下に腕をとられるのだった。「貴方は白鳥です。誇り顔に、鷹揚に、月の光が水の鏡に輝いている場所に、いつも紫色の光を撒きながら進んでいきます。白鳥は何時も水の鏡の中に住んでいなければならないのです」

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0退屈

2020年1月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

グレース・ケリー最後の作品としてはお粗末な出来。

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もーさん
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