呑気大将パリ居続の巻

解説

テッド・マクナマリ、サミー・コーエンの二人組が、マクナマラが病死した為に、その跡を受けてジャック・ペニックが入り、ここに新たにコーエン、ペニックの二人組が生まれた。これはその第一回作品である。監督は「呑気大将巧名の巻」とお案じ区ベンジャミン・ストロン氏で、原作を物したのはハリー・スウィート、ロウ・ブレスロウの二氏、脚色したのはハリー・ブランド、アンドリュー・ライスの二氏。アイヴァン・リノウ氏、「情炎夜曲」のアルバート・コンティ氏、等が助演する。

1928年製作/アメリカ
原題:Plastered in Paris

ストーリー

斯般の世界大戦は二人の奇人をこの世に生んだ。その一人を鼻のサミーといい、他の一人をのろまのバッドといった。サミーはマルヌの激戦で頭部に負傷して以来、彼は人の持ち物を発作的に盗みたくなるという盗心病患者となっていた。十年後、バッドはどうにかしてサミーの病を癒してやりたいものと思い、パリにこの病気の有名な専門医が居る事を聞き、サミーを連れてパリにやって来た。が、当のサミーは十年来の恋人ミミーを探すのを第一の目的として出掛けて来たのであった。ある日、サミーはキャバレイで突如例の病にとりつかれ、客人のポケットから書類を盗んだ。が、あに計らにゃ、それがモロッコ行の兵隊の招集状だったので、否応なしに二人はモロッコへ送られ、再び軍隊の人となってしまう。モロッコで、二人はアラビアの魔法使を牢内で監視していたが、この魔法使は二人を騙して逃亡した。この為二人は軍法会議に廻されたが、二人は名誉回復の為にアラビアの酋長の居所へ乗り込んで、奇策を以て群がる敵を罠にかけ、捕虜となっていた司令官の令嬢を行方不明になっていたミミーとを救い出した。この功により二人は帰国を許される。

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