野良猫(1961)

解説

「最後の航海」につぐアンドリュー・L・ストーン監督・脚本のサスペンス・ドラマ。撮影をウィリアム・H・クローシアが受持ち、デュアン・エディが主題歌を作曲、演奏している。出演するのは「戦場よ永遠に」のデイヴィッド・ジャンセン、「連邦警察」のジョイス・テイラーの他、フランク・ゴーシン、ジョエル・マーストン、ロン・マイロンなど。製作はアンドリューおよびヴァージニア・ストーン夫妻。

1961年製作/アメリカ
原題:Ring of Fire

ストーリー

現代の西部の小さな町。警部ウォルシュ(デイヴィッド・ジャンセン)はガソリン・スタンドを襲ったチンピラ3人組を捕らえた。フランクとロイと少女ボビー(ジョイス・テイラー)の3人である。が、年若とあなどったためボビーの隠していた拳銃で形勢は逆転、ウォルシュと相棒の警官は3人組のとりことなった。相棒の警官を立木にくくりつけ、警部1人をつれて3人は車を盗み、森林地帯に逃げ入った。3人が土地不案内なのをみすまして警部は一味を警察所在地に導こうと努力した。そうこうするうちに、警部は憎いはずのボビーと自分が互いに好意をもちあっているのに気づいた。一夜、疲れはてたフランクが眠りにおちた時、警部は拳銃をうばった。警部とボビーの仲を感づいたロイが、まずボビーを斜面で故意にころがし、これを助けようとする警部の手から再び拳銃をうばいとった。なおもロイは警部を断崖から落して殺そうとした。けれど逆にロイは自分で谷に転落して死んだ。ボビーを味方にした警部は捜査隊の所にフランクをつれてたどりつくことに成功した。ところが取り調べのはじまった時、フランクが不用意に捨てた煙草のすいがらから、山火事が起こってしまった。背後を大渓谷にさえぎられている町は、火勢がつのってきて危機に落ちた。脱出の唯一の方法は、大木橋の上を上気機関車で逃れ出ることである。ウォルシュとボビーは協力して火の迫る中を決死で機関車を走らせ、町の人々を無事安全地帯に送りこんだ。フランクは木橋に逃れて火にまかれ、死んだ。警部は獄につながれるボビーに、出獄を待つと約束した。

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