猫

解説

もし、猫が人間を襲ったら……。ヒッチコックの「鳥」を思わせるショック映画。脚本はジョセフ・ステファノ、監督はデービッド・ローウェル・リッチ、撮影はラッセル・メティ、音楽はラロ・シフリンの担当。出演者はマイケル・サラザン、ゲイル・ハニカット、エレノア・パーカー、それに猫のチュリア。製作はバーナード・シュワルツとフィリップ・ヘイゼルトン。

1969年製作／アメリカ
原題：Eye Of The Cat
配給：ユニヴァーサル
劇場公開日：1969年10月10日

ストーリー

自由を求めて家を出たワイリー（マイケル・サラザン）に、ある日、カシア（ゲイル・ハニカット）と名のる1人の女が訪ねてきた。彼女はワイリーの義母ダニー（エレノア・パーカー）の相続した莫大な財産を狙っていた。ダニーが肺気腫で死期が近いのと、彼女がワイリーを熱愛しているのを利用して、遺産を横領しようという計画を、カシアはワイリーに告げた。彼は肉体の誘惑に負けて、承知した。ダニーは大変な猫好きで、100匹もの猫を邸に飼い、全財産をその猫に与えることにしていた。しかしワイリーが戻ると、彼女は、猫嫌いの彼のため、弟のルーク（ティム・ヘンリー）に命じて猫を捨てさせた。そして、弁護士のベンデットに、遺言書を書き改めさせた。カシアの計画は実行に移されたが、失敗が続いた。そして不思議なことには、捨てられたはずの猫がいつの間にか、邸に戻って来ていた。ここでルークが本性を表わした。彼とカシアは恋人同士で、共謀して財産横領を企てていたのだった。2人は今や無力の、ワイリーとダニーを狙い始めた……。