盗んだ結婚

解説

「世界の与太者」「エロチック艦隊」と同じくウィリアム・ヘインズが主演する映画で原作はA・P・ヤンガーが執筆、脚色は「ブロードウェイ・メロディー」のサラ・Y・メイソンがあたり、「鴛鴦の舞」のサム・ウッドが監督を受け持った。主演者を助けて「ビッグ・ハウス」「世界の与太者」のリーラ・ハイアムス、「世界の与太者」のポリー・モーラン、「アンナ・クリスティ」のマリイ・ドレスラー、フランシス・X・ブッシュマン・ジュニア、その他が助演。カメラは「海魔」「グレイト・ガッポ」のアイラ・モーガンが担任している。

1930年製作/アメリカ
原題:The Girl Said No

ストーリー

蹴球選手として大学で鳴らしたトム・ワードは無事に卒業して父親のもとへかえって来た。父親の商売友達が、彼の経営している銀行に勤めるようにすすめたのを、就職難何のそのとばかえい蹴飛ばして自分はウォール街のさる株式仲買店の女事務員メリー・ホウ嬢に夢中になっている。その夢中がこうじて遂にその仲買店に雇われることになったのはいいが、そこでは学校時代の同輩のマクアンドルーが営業部長に納まってお高くとまっている。それだけでもしゃくにさわるのに、しかもそのマクアンドルーがやはりメリーに首ったけだと知ったので、2人の仲がうまくいくはずがない。とどのつまり大喧嘩をやってトムは首になった。悪い時には悪いもの、あげくの果てにトムの父親は亡くなったので、トムは一家を養わねばならぬ責任者となり安い給料で卑しい仕事に就かねばならなくなった。それでも彼はまだメリーをあきらめきれず、つきまとっていたがさすがに結婚を申し込むだけの勇気はない。その間に恋敵のマクアンドルーはうまくメリーに取り入って婚約してしまう。メリーはしかし心ではトムを恋していたのだった。仲買店の主人サットン氏はトムに今1度機会を与える事を約し、その代わりはなはだだ難しい仕事を言いつける。トムのとんちは、この難しい仕事を成就させた。彼は意気揚々とサットン氏の店へ引き上げてきたが、時既に遅く彼の目的たるメリーは恋敵マクアンドルーと結婚するばかりになっていた。彼は絶望しかけたが、彼の強気ととんちとが今1度彼を救った。鳶に油揚げを浚われた形のマクアンドルーを後にトムとメリーは楽しい新婚旅行の途に上った。

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