任侠の勇士

解説

「曲馬王」「拳銃大王」等と同じくケン・メイナード氏出演西部劇で、マリオン・ジャクソン女史が書き下ろした台本により「単騎奮迅」「大陸大王」「黎明の丘(1928)」を監督したアルバート・S・ロージェル氏が監督したもの。相手役は「拳銃大王」「イバニエズの激流」等に出演したヴァージニア・ブラウン・フェアー嬢で、エリック・メイン氏、セオドア・ローチ氏等が助演し、名馬ターザン号が活躍している。

1928年製作/アメリカ
原題:The Canyon of Adventure

ストーリー

カリフォルニアが合衆国の一州となったばかりの頃に起こった物語である。重要な使命を託されて政府から派遣されてきたスティーブン・バンクロフト中尉は、もとテキサス騎兵隊にあって武勲をたてた若武者であった。さて当時のカリフォルニアは併合直後で人心動揺し盛んに流言蜚語が行われスペイン系の土地所有者の多くは合衆国政府にその土地を登記することを躊躇していた。バンクロフト中尉の使命はすなわちこれらの新付の合衆国民の意を安んぜしめ、土地問題を解決するにあった。大地主のドン・ミグエル・カスタナレスも心良からぬ隣人のドン・アルフレド・ヴィレガスに欺かれて所有地の登記を怠っていた。ドン・アルフレドは息子ルイスをドン・ミグエルの美しい娘ドロレスと結婚させて広大なカスタナレスの荘園を横領せんと企てていた。ところがカスタナレス邸を訪問したスティーブンと美しいドロレスとは期せずして相想う仲となった。そしてスウティーブンに合衆国政府の公明な施政方針を説き聞かされて安堵したドン・ミグエルは登記をするために当時のカリフォルニアの首都モントレーに向かったが、途中で彼はドン・アルフレドの手に捕らえられてしまった。のみならずドロレスも捕らえられて父の生命の安全のためやむなくルイスと結婚することを承諾した。このことを聞き知ったスティーブンは馬を駆って結婚式場へ急行し、スペイン人に変装して式場に入り込んだ。そして多勢を相手に奮闘した末、ドロレスとその父を救うことが出来た。

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