肉弾王

解説

ジョンストン・マッカレー氏作の小説をジョージ・B・サイツ氏とグラディス・レーマン女史とが脚色し、「滅び行く民族」「白馬王国」等と同じくジョージ・B・サイツ氏が監督シたもので、「断髪恥ずかし」「愛の迷い路」等出演のケネス・ハーラン氏と「奇跡の薔薇」「陶酔の毒盃」等出演のヴァイオラ・ダナ嬢とが主演している。ジョージ・アーヴィング氏、デウィット・ジュニングス氏、フランク・ハグニー氏等が出演している。

1926年製作/アメリカ
原題:The Ice Flood

ストーリー

ジャック・ド・キンシーはオックスフォード大学出の詩人だった。詩人ではあったが伐材王たる父トーマスの血を受けた彼は熱血の鐵腕兒であった。学業を終えて帰米するや父はジャックに伐材場の秩序回復宏毅粛正を命じたジャックは親の威光を後盾にしては却って表面上の糊塗のみしか出来ぬことを察し、身柄を秘して一伐材再夫として乗り込んだ。伐材場管理人オニール爺さんの娘マリーは誰か英雄児が来て乱暴者の横行を懲らしめてくれればいいと憧れて乙女心にロマンチックな空想を描いていた。彼女の空想の英雄にも見劣りのないジャックの出現はマリーを喜ばせた。そして彼女とのダンスのことでジャックは乱暴者の頭分ビートの怒りを買い二人は肉弾相伝つ大喧嘩を始めたが流石のビートも遂に敗北してジャックは男振りをあげた。尋常の勝負では敵わぬと知ったビートは卑劣なる手段を以てジャックを害せんと企てられた折丙春風到ると共に一時に溶け始めた氷は洪水となって下って来た。マリーは危うくその犠牲になろうとしたがジャックは危険を冒して彼女を救った。ジャックはまたビート一味の不良分子を一掃して徹底的に伐材場を廓清して父の事業を安泰ならしめた。そしてマリーのロマンチックな空想が楽しい現実と化したことは言うまでもなかろう。

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