なぶられ者

解説

サタデイ・イヴニング・ポスト誌に載ったアーサー・ストリンジャーの原作を、フランク・タトルが脚色し、「舞姫ザザ(1923)」「兄貴」等と同じくアラン・ドワンが監督した。「舞姫ザザ」と同じくグロリア・スワンソンの主演で、対手は「兄貴」出演のトム・ムーアである。その他最近スウォンスンの対手に選ばれたアイアン・キースも端役を演じている。喜劇に劇を始めてドラマティックな筋に引っ張っていく脚色の妙が味わえる作品である。

1924年製作/アメリカ
原題:Manhandled

ストーリー

ソーンダイクの百貨店に働いている女売り子のテシーは、恋人のジミーが芝居へ連れて行ってくれる約束を忘れたので、その晩友達に訪れて彫刻家ロバート・ブラントの家へ遊びに行って、アルノ・リカルディという衣裳店の主人と知り合いになる。彼女は店をやめてロバートのモデルとなったが、彼に恋されて仕事をやめ、リカルディの衣裳店にロシアの伯爵夫人という触れ込みでお茶の給仕に雇われる。彼女の恋人ジミーはガソリンを節約する機械を発明して、その権利を売りにデトロイトへ旅行した留守中、テシーは彼女のもとに言い寄って来る浮れ男たちの誘惑と闘っていた。ジミーが機械を売って大金を獲て帰って来た時、彼はテシーを誤解したが、彼女の誠はやがて彼に判って、2人の仲は昔に返った。

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