名なし児

解説

「可愛いオディ」「あたいは街の人気者」と同様ジェーン・ウィザースが主役を勤める映画で、フレデリック・ハズリット・ブレナンの原作を「可愛いオディ」に協力したルウ・ブレスラウとエドワード・エリスキュが更にポール・バーガーと共同して脚色し、「大空の地獄」「紐育の口笛」のジョン・G・ブライストーンが監督し、「虎鮫島脱獄」「情無用ッ」のバート・グレノンが撮影している。助演俳優は「可愛いオディ」のジェーン・ダーウェル、「愛と光」のラルフ・モーガン、「黄金(1936)」のハリー・ケイリー、「紅雀」のセイラ・ヘイドゥン、子役ベティー・ジーン・ヘイニー及びジャッキー・モロウである。

1936年製作/アメリカ
原題:Little Miss Nobody

ストーリー

サンシャイン孤児院に収容されている孤児ジュディー・デヴリンは大変な悪戯娘でいつも院長から小言ばかり貰っていた。しかし彼女は孤児院仲間に非常に人気があり、ことにはにかみ屋のメリーとは大の仲良しだった。感謝祭の朝、孤児院では七面鳥を買うことにしたが、鳥屋の亭主が現金でなければ売らぬと言い出したので、楽しみにしていた孤児達は非常に落胆した。ジュディーは皆のために奮起し、こっそり七面鳥を盗んで院長の所へ持って来た。このため彼女は少年裁判所へ呼ばれたが、皆のためにやったことなので直ぐ放免される。街の富豪で横柄なスマイス夫人は息子ハーモンの遊び相手のために女の子を養女にしようと孤児院を訪れ、メリーを引き取ることになる。ある日院長の留守にジュディーは孤児院の蔵の中に這い入った。そこで彼女が孤児院へ送られた時に持って来た品々を発見した。その中に半月にDと染めた紋章を見て彼女は驚いた。その頃デクスターという地方検事がこれと同じ紋章を院長に示し、行方不明の実子を探している事を知っていたからである。ジュディーはメリーをスマイス家から救うため、その品物をメリーの箱へ入れておいた。こうしてメリーはデクスター検事の実子としてスマイス家から引き取られることになった。一方ジュディーは蔵に這い入ったことを見られたりして、懲治院に送られることになったが、途中すきを見て逃げ出し、ジョン・ラッセルという前科者の開いている店に救われた。ジョンは彼女に同情して世話してくれることになった。ところが彼の知人で悪党のダッチはジュディーを囮にデクスター家を襲おうとジョンを唆すが、ジョンはこれを拒否した。ダッチはジョンを倒してジュディーを連れてデクスター家に乗り込み、彼女がメリーと語っている間に仕事を始めたが、そこへジョンが駆けつけて格闘となり、ダッチは誤って死んでしまう。ジョンとジュディーはその場から逃走したが、彼はジュディーを巻き添えにするに忍びず車から降ろす。ジュディーは捕らえられ、少年審判に送られる。これを知ったジョンは自首してジュデイーがデクスターの実子であることを申し述べたので、吹こうな彼女の身にも明るい光が見えて来た。

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