仲間の最後

解説

ミッチェル・ルイス氏がインディアンに扮して力強い芸を見せる。原作は「情熱の男」の監督者ロバート・ノース・ブラッドベリー氏の合作。ブラッドベリー氏が監督をした。対手はユ社映画で端役をしていたイヴェット・ミッチェル嬢や「乙女心」等出演のエドワード・ハーン氏、その他カセリン・ヴァン・ビューレン嬢等も出演している。

1919年製作/アメリカ
原題:The Last of His People

ストーリー

カナダの西北部人跡稀れな森林中に暮している白人アンソニー・ブリッグスは、インディアンのローン・ウルフとその妹ナタリーを養って自然を友とした生活を送っていた。彼がこうした生活をするようになった動機は、彼が身も魂も捧げて愛していた妻が自分の使用していた樵夫頭ロバート・レイシーと駈け落ちをしたがためである。白人の教育を受けて成人したローン・ウルフは、未だ白人の女を見た事はなかったが、一日傷に悩む美しい白人の娘イヴォンヌを救けてから、まだ見た事もない彼女の美に心惹かれて、彼の若い血潮は湧いたのである。イヴォンヌはニューヨークから友人と共にこの森林中に狩猟に来ていた娘であるが、彼女の友人連は彼女に勧め、正直なローンウルフをして彼女を恋せしめ、それを嘲って弄みとしようとする。やがてこれを知ったローンウルフは、白人の醜さを罵って森へ帰った。そして、妹ナタリーが、かつてブリッグスの妻を連れて逃れたロバートの息子レイナードのために欺かれたのを知ったローン・ウルフは、逃れるレイナードを迫って大格闘の末、妹の無念を報じたのであった。

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