頓珍漢外交ゼネバ行

解説

「頓珍漢嫁探し」「アフリカは笑ふ」と同じくバート・ウイーラー、ロバート・ウールジー主演喜劇で、「百万円貰ったら」「空の花嫁」のジョセフ・L・マンキーウィッツが自作の書き下ろしものを「進めオリンピック」のハリー・マイヤースと共同脚色し、「頓珍漢嫁探し」「人間の横道」のウィリアム・A・サイターが監督し、「南海の劫火(1932)」「シマロン(1931)」のエドワード・クロンジェガーが撮影したもの。助演者は「彼女の用心棒」「各国の女」のマージョリー・ホワイト、「シナラ」「キートンの麦酒王」のフィリス・バリー、「フリスコ・ジェニー」「我輩はカモである」とルイス・カルハーン等である。

1933年製作/アメリカ
原題:Diplomaniacs

ストーリー

古来アメリカ原住民には髭がない、そこでアメリカ原住民相手に理髪店を開いたら定めし暇で良かろうと、ウィリイとハーキュリスの2人は原住民地区に華々しく床屋を開業する。予想はうまくヒットして客は1人の来ない、さすがに理屈である。この土地にすむただ1人の白人は駆け落ちした妻が帰ってくるまでは決して髭を剃らぬと頑張っている。ところが俄然その妻君が帰ってきたので店は急に活気づく、そこへまたまたインディアンの酋長から、全アメリカ原住民を代表してゼネヴァの平和会議に出席してくれとの御托宣が降る。平和協定に首尾欲世界各国の調印を得て来た時には、旅費の100万ドルの外、賞金に各100万ドルづつ与えるが、しからざるときは2人の1命はちょうだいするという条件を快く承知して2人は出発する。ところがここに、軍需品製造業者なる1団があって2人のとんちん外交が余りに効を奏した時には、自分たちの商売不振を期す怖れがありというわけで、その代表者ウィンケルレイドは船中より2人の跡をつけて機会を伺っている。しかしどうにも乗ずる隙がないので、ドロレスという妖婦が選ばれるが、彼女案外甘い妖婦ですぐウィリイに参ってしまう。これではならじとパリ到着を間って、最も凶悪と言われてるアパッシュの女親分で絶世の美人フィフィがその人に選ばれるが、これまたハーキュリスの心意気に惚れ込んでしまう。かくて2人は、ようやく平和の都ゼネヴァに乗り込んで平和会議に出席、各国代表が平和条約協定に奮戦中へ飛び込んで、得意の唄と踊りでまんまと各国の調印を得てしまった。と思ったのは誤りで、調印を得た条約証書はウィンケルレイド1党によって、反対の条約に書き換えられていたので2人はめでたく帰朝するや否や、そのまま戦場へ送り出される。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く