トロイ情史
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解説

ジョン・アースキン氏作の有名な小説「トロイのヘレンの私生活」に基づきケイリー・ウィルソン氏が恣まに脚色しアレクサンダー・コルダ氏が「鴛鷲の歌」に次いで渡米後第2回作品として監督したものである。主演者は歐洲に於いて「イスラエルの月」「サムソンとデリラ」に出演したマリア・コルダ嬢、「痛ましの親心」「紅草紙」のルイス・ストーン氏、「海の荒鷲(1926)」「猫の寝巻」のリカルド・コルテス氏等で、アリス・ホワイト嬢、トム・オブライエン氏、ジョージ・フォーセット氏、チャールズ・パッフィー氏、グスタフ・パルトス氏等が助演している。

ストーリー

スパルタの城主メネラオスは、かねてから平和を愛する人であったが、久しい間の平和に堪えられなくなった麾下の諸將は、ことある毎に城主を説いて戦いを起そうと努めていた。一方メネラオスの愛妾ヘレンは、大の派手者でその衣裳は遠く当時のパリとも云うべきトロイから取寄せていたのであったが、これが一種の流行となって国中の女は皆これに倣うのであった。そのためにスパルタの衣裳屋は一向に振はず、その反対に外国製であるトロイの衣裳が盛んに賞用されるに至った。亦しても諸将はこの国家的打撃を口実に城主の前に開戦を唱えるのであったが、メネラオスは容易にこれを許諾の言を与えようとはしなかった。その中に当時諸国に艶名を唄はれていたトロイの城主パリスが、このスパルタを訪づれ手厚くもてなされていたが、ヘレンは国務に忙しくて彼女を顧みる暇のないメネラオスよりも、若くて美しいパリスにいつしか心惹かれ2人は、遂に手に手を取ってトロイに逃れた。いつもヘレンに悩まされていたメネラオスは、反ってこれを心安く思ったが、領民の怒りはその極に達し遂に所謂トロイ戦争なるものが勃発した。そしてその結果はスパルタ軍の機智によって、史上に有名な例の木馬が効を奏しさしものトロイも灰燼に帰した。そしてヘレンは死ぬべかりし命をお人好しのメネラオスに助けられ再びスパルタに帰ったが、果してヘレンはその後メネラオスを助けて平和な家庭的な女となり得たであらうか。...

作品データ

原題 The Private Life of Helen of Troy
製作年 1927年
製作国 アメリカ

提供:株式会社キネマ旬報社

受賞歴

第1回 アカデミー賞(1928年)

ノミネート
字幕賞 ジェラルド・C・ダフィー
技術効果賞 Ralph Hammeras
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