突然の恐怖

劇場公開日:

解説

「ユーモレスク(1946)」のジョーン・クローフォードが独立・主演したスリラー1952年作品で、製作は「パンドラ」のジョセフ・カウフマン。女流作家エドナ・シェリーの原作をレノア・コフィーとロバート・スミスが脚色、「最後の無法者」のデイヴィッド・ミラーが監督した。撮影は「旅愁」のチャールズ・ラング、音楽はエルマー・バーンスタインの担当。クロフォードの相手役には「暗黒の恐怖」のジャック・パランス、ほかに「地上最大のショウ」のグロリア・グレアム、「黄金(1948)」のブルース・ベネット、「追いはぎ」のヴァージニア・ヒューストンらが助演する。

1952年製作/アメリカ
原題:Sudden Fear
配給:RKO日本支社
劇場公開日:1953年6月4日

ストーリー

女流作家マイラ・ハドスン(ジョーン・クロロード)は、美貌の上近いうちに莫大な遺産を相続するので注目の的になっていた。彼女の新作が上演されることになって、主役の男優に新人スタラ・ブレイン(ジャック・パランス)が抜擢されたが、マイラは何か彼に戦慄を感じて、採用を蹴ってしまった。次の仕事のためマイラはサン・フランシスコの自邸に帰る途中の車中で、再びレスタアに会った。彼は意外なほどの好青年だった。2人は急速に結びつき、マイラは彼なしでは生きてゆけない思いで結婚をすませた。新婚旅行をマイラの別荘で送り、いよいよ遺産相続の日が近づいた。マイラの顧問弁護士で彼女を慕っているスティーヴ・キーアネイ(ブルース・ベネット)は、彼女の死後レスタアが再婚するまでに彼に年金1万ドルを与える遺言書を作ってきた。レスタアを愛するマイラはこれが不満で、自ら自室に備え付けの録音機に、「自分の死後全財産をレスタアに与える」旨を吹き込んだ。しかし翌朝テープを掛け直すと、聞こえてきたのは意外にもレスタアが隠れた情婦アイリン(グロリア・グレアム)と密会している声であった。2人はマイラを殺して遺産を奪おうとしていたのだ。愛は激しい憎悪に変わった。マイラは、アイリンのピストルを盗み出した上、筆蹟を偽ってレスタアとアイリンを呼び出し、自らアイリンに変装して彼を殺すという計画を立てた。しかし、彼と対決した時突然彼女は殺意を失い、逆に本性をむき出しにしたレスタアのためにマイラはサン・フランシスコの街中を追われることになった。アイリンはマイラの手紙におびき出されて来たが、レスタアはこれをマイラと誤認、無残にも彼女をひき殺した上、自らも滅び果てた。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第25回 アカデミー賞(1953年)

ノミネート

女優賞 ジョーン・クロフォード
助演男優賞 ジャック・パランス
撮影賞(白黒) チャールズ・ラング
衣装デザイン賞(白黒)

第10回 ゴールデングローブ賞(1953年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) ジョーン・クロフォード
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