特種漁り

解説

「高圧線」「無限の青空」のパット・オブライエン、「弾丸か投票か」「踊る三十七年」のジョーン・ブロンデルおよび「高圧線」「青春の抗議」のマーガレット・リンゼイが主演する映画で、アデラ・ロジャース・セント・ジョン作の大衆小説を「流行の女王」「大学祭り」のウォーレン・ダフが脚色し、「高圧線」「唄う陸戦隊」のレイ・エンライトが監督に当たり、「お化けトラクター」「唄う陸戦隊」のアーサー・L・トッドが撮影した。助演者は「札つき女」「夜間裁判」のジョン・ライテル「黒の秘密」のエディ・エイカフ、「二人のメロディー」のクレイグ・レイノルズ、「シスコ・キッド(1935)」のジョージ・E・ストーン、「貞操切符」のウォルター・バイロン、「札つき女」のベン・ウェルデン、「Gメン」のレジス・トゥーミーその他多勢である。

1937年製作/アメリカ
原題:Back in Circulation

ストーリー

鉄道椿事の現場へ連絡員パックと写真班のマーフィを連れて駆けつけたニューヨークエキスプレス紙の敏腕婦人記者ティミイは鉄道当局が事件の漏洩を防ぐため通行禁止をしている中を、医師と看護婦だと詐って現場へ近づき、記事と写真をとって発見されたが危うく逮捕を免れ、他社を出し抜いて翌朝の新聞を飾った。その翌晩ティミイは恋仲の編集長ビルを誘ってナイトクラブへ行ったが、そこで一人の憂い顔をしている美人の姿が彼女の第六感に映った。まもなくビルにあってスペンサー・ウェードという田舎町の金持ちの死因が疑わしいと匿名の手紙があったので、彼はティミイに調査を命じた。彼女は町の検死官エバンスに、ウェードの死因は医師フォードの診断書にあるような心臓マヒではないと話して死体解剖を決行させた結果、彼は毒殺されていたことが分かる。再びエキスプレス紙は他社を出し抜いてこの特種を発表した。多数の容疑者が登場したが、ビルは被害者の妻が美人だと聞いて彼女を怪しみ、素性を洗うと以前はナイトクラブの芸人だったことが判明した。ティミイは問題の未亡人アーリン・ウェードに面会してみると、彼女は前にナイトクラブで見た女であり、その夜は夫の葬式の前夜だったのを知って疑いを強くした。さらに調査を進めると彼女の前の愛人カールトンが現れ、フォード医師も彼女を愛していることが分かる。散々悪口を書かれたアーリンはエキスプレス紙を名誉毀損で訴えたが、検事と親しいビルは先手を打って彼女を逮捕してもらった。公判の結果はアーリンに不利で陪審員は有罪の評決する。公判の傍聴記を書いていたティミイはアーリンが真犯人ではないように信じ彼女が誰かを庇っているのだと気づいた。そこでティミイはフォード医師のアーリンに対する愛を確かめ、今度は彼女に会って彼ら二人の愛ほど大切なものはないと説く。誠意に動かされたアーリンは初めて沈黙を破り、夫の名誉のために秘しておいた自殺の遺言を提出したので、さきの評決は取り消され改めて無罪の判決が下った。かくして事件も解決したのでビルとティミイも、どうやら二人のロマンスを楽しめることになるらしい。

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