テンプルちゃんのえくぼ

解説

「テンプルの灯台守」「テンプルの福の神」に次ぐシャーリー・テンプル主演映画で、「百万ドル小僧」「ロジタ(1936)」と同じくアーサー・シークマンとナット・ペリンが協力して脚本を書き、「ロバータ」「本人出現」のウィリアム・サイターが監督し、「虎鮫島脱獄」のバート・グレノンが撮影したもの。助演俳優は「踊る海賊(1936)」のフランク・モーガン、「ロバータ」のヘレン・ウェストリー、新人ロバート・ケント、「ミイラの殺人」のステピン・フェチット、「艦隊を追って」のアストリッド・オルウィン、子役ベティー・ジーン・ヘイニー、新顔のデルマ・パイロン、「虎鮫島脱獄」のジョン・キャラディン等で、ホール・ジョンスン合唱団も出演している。なお舞踏振付はビル・ロビンソンが担当した。

1936年製作/79分/アメリカ
原題:Dimples

ストーリー

幼い少女に歌わせたり踊らせたりして、ニューヨークの街を流して歩くアップルパイ教授という老人があった。少女はこの老人の孫で「エクボのアップルパイ」と呼ばれ、街の人気者であった。老人は貧苦から、ぼんやり立って少女の踊りに見とれている人たちの懐中を狙うのだったが、正直な少女はその度毎に老人を責めるのであった。ある日「エクボ」は祖父と共にお金持のカロライナ・ドリウ夫人のお邸へ余興に頼まれて行った。その帰りに老人はお邸の置時計を失敬して来た。これを知った「エクボ」はドリウ夫人にそれを返しに行く。夫人の息子のアレンは少女の正直に感激した。かねて劇団経営に興味を持っていたアレンは「アンクル・トムズ・ケヴィン」に「エクボ」を出演させようと努力した。彼の恋人ベティの父は、アレンの新しい職業を軽蔑して娘の婚約を破棄させる。アレンはその内に一座の女優クレオ・マーシュと恋を語る仲になった。ところがドリウ夫人はそれを喜ばず、極力反対した末ついにアレンは勘当されてしまった。しかし一人なってみると夫人は淋しさの余りアップルパイ老人に五千ドル出すから「エクボ」を養女にくれと申し出たが欲にからんだ老人はこれを拒絶した。一座に加わった「エクボ」は人気の的となり、老人は会計の役を与えられ真面目に働いている内に、悪漢に騙され大金を奪われる。困り果てた老人はドリウ夫人の許へ行き、五千ドルを得てこれを埋め合わせた。だが老人は約束を履行しないので一座の初日の幕を開けた日に、夫人は弁護士と警官を伴い老人を拘引しようとする。幕が終わるまでの猶予を乞うた「エクボ」と老人は、「アンクル・トムズ・ケヴィン」の最後の一場面で入神の芸を見せた。ドリウ夫人は彼女の神技に動かされ、老人の罪を許してやった。それから「エクボ」の仲裁でアレンは母と和解し、その上ベティを得た。そして貧しく不幸だった「エクボ」にも暖かい春が訪れた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「テンプルちゃんのえくぼ」以外にこんな作品をCheck-inしています。