月の囁き

解説

ピクトリアル・レヴィウ誌に連載され次いで単行本に出版されたイーディス・ウォートン原作の小説を、E・ロイド・シェルドンが脚色し、「ロビン・フッド(1922)」を監督したアラン・ドワンがパラマウント入社後第1回作品として完成した社会劇で、「焼け爛れし翼」「世界の喝采」等主演のビービー・ダニエルス、「血と砂(1922)」等出演のニタ・ナルディ、「嵐は去れり」等出演のデイヴィッド・パウエル等が共演である。

1923年製作/アメリカ
原題:The Glimpses of the Moon

ストーリー

金のないスージーは親類の家から家へ転々として暮らさねばならなかった。今はアースラ・ジロウという婦人の家に留まっているが、アース等は夫あるに係わらず浮気な女であってスージーを恋している貧乏小説家ニック・ランシングを想っていた。スージーとニックとはしかしついに結婚して、友人達から招待されるままにニース、モンテ・カルロ、ヴェニスと、嬉しい新婚旅行を続けていた。しかし金がなくなるとともにいとわしい社交界の空気は純な二人の心をさえ害なって、二人は醜い人達の犠牲となり、互いに誤解した結果、離婚しようとまでしたが、事件を引受けた弁護士の計らいによって、もとより心は愛し合っている事とて、2人の仲は再び昔にかえった。

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