チャーリー・チャンの機会

解説

「怪探偵張氏」「黒い駱駝」と同様アール・デア・ビブース作のチャーリー・チャン物語を映画化したもので主演者も同じくリーナー・オーランド。脚色者もバリー・コナーズ、フィリップ・クラインで前作と同じ。監督だけが「愛の暴風」のジョン・ブライストン。助演者はアレクサンダー・カークランド、H・B・ワーナー、マリアン・ニクソン、等で、カメラは「餓鬼娘」のジョセフ・オーガストが担当。

1932年製作/アメリカ
原題:Charlie Chan's Chance

ストーリー

ニューヨークの1料亭で中国探偵のチャーリー・チャンと英国探偵のファイフとの会食中、驚くべき知らせが届いた。前英国警視総の警視総監ライオネル・グレイ卿が死体となってバリー・カークの事務所に発見されたとのことである。バリー・カークはビルディングの所有者で該死体が発見されたとき、彼は友人を集めて宴を開いていたのであった。とりあえずチャーリー・チャンはファイフ及びフラネリー警部と同道で現場に赴いたが医師の診断ではグレイ卿の死因は心臓麻痺と見立てられた。だが現場の模様から総合してどうも怪しいと睨んだチャン探偵は種々探査の結果その部屋の1隅から屍となった猫を発見しグレイ卿は他殺されたに違いないと断定を下した。その頃フォークの部屋に居合わせた。人物は残らず尋問されることになった。関係者は女優のグロリア・ガーランド、若手実業家のけねす・だんうっど、英国紳士のギャリック・エンダストリーそれからカークの召使パラダイスなどである。間もなくグレイ卿が常用の机上に置かれたインク壷から1個の真珠が現れた。手掛といえば僅かにこれだけあった。その真珠は取り調べの末グロリアのものと判ったが彼女はその真珠がインク壷へ入った経路として理路整然たる弁明をした。その弁明に対して係り官の誰も疑う余地がなかった。他の関係者も誰1人として怪しむべき点を残していなかった。その後グレイ卿の机を捜索すると書類のあるものが紛失していることが判った。その書類の中に薬品製造家ジョン・ダグラスの署名のあるものが多く含まれていることが判明した。役人は彼の逮捕に向った。そしてこのダグラスなる男がシャーレイ・マーローという踊り子と親しくしている事実をつきとめた。それから更に追求の結果、事件の真相が明かとなった。すなわちグレイ卿を殺害したのは英吉利でお尋ねもののアラン・ラレイという兇漢で、その男の居所を知っているシャーレイとダグラスとが恋仲だったのである。チャン探偵はこれを知ってラレイ逮捕に赴き苦心の末、この悪漢を捕縛し、さしもの怪事件を解決したのであった。

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