男子怒れば

解説

シカゴデイリー・ニュースが30000ドルの懸賞金で映画劇用脚本を募集した際、集まった32000通の中より選抜されて1等賞10000ドルを得たのがこの脚本である。原作者はウィニフレッド・キンボールという無名の婦人で、これをケイリー・ウィルソンが脚色し、「颶風の娘」等と同じくアレン・ホルバーが監督したもの。主役は「汝犯す勿れ」のコリーン・ムーア、「ゼンダ城の虜(1922)」出演のマルコム・マッグレガー、「乗合馬車」のアーネスト・トーレンス、「愛は奪う」「風雲のゼンダ城」のクレア・ウィンザーという、堂々たる役割である。

1922年製作/アメリカ
原題:Broken Chains

ストーリー

金満家に育ったピーター・ウィンダムは舞踏会の夜強盗が押し入ったとき卑怯な行いをして人々の物笑いの種となったが、彼の下男はホーテンスという美人のために強盗と闘って勇敢な最期を遂げた。自分の臆病に自ら愛想をつかしたピーターはアリゾナの農場へ姿を消した。彼は山の中の小屋に野獣のような男ブーンの憐れな妻マーシーを見い出だした。マーシーはブーンのあまりの残酷さに恐れてかつて逃走を計ったとき、夫に引き戻されてそれからは足を鎖につながれて悲しい日を送っているのであった。親切なピーターに彼女は生まれて初めて嬉しさを覚え、2人は次第に親しくなったが、彼女を救出しようとするピーターの企てはブーンの知るところとなって1日ピーターはブーンのため、惨めにも激しく殴打された。しかしピーターの内に眠っていた勇気は愛するマーシーのため初めて奮い立った。彼は背水の陣を布き死を賭してブーンと闘い、遂にブーンは谷間へ墜ちて死ぬ。ピーターとマーシーは幸福な新生涯に入る事ができた。

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