大冒険(1921)

解説

リーヴス・イースン君の子息ブリージー・イースン君が主役を演じ、新進のガートルード・オルムステッド嬢やリー・シャムウェイ氏の共演である。ジェームズ・エドワード・グランド・ハンガーフォード氏の監督で、ウァールド誌は「少年と犬との悲しい運命は石のような心の人をも動かさずにいられない」とその興味深いことを称えている。

1921年製作/アメリカ
原題:The Big Adventure

ストーリー

情けもない継父から虐待されてばかりいたパッチェスは、友達の小犬を連れて逃げ出し貨車に乗ってその町を後にした。程なく車掌に発見されたけれど、事情を聞いて深く少年に同情した車掌は近くの町へ彼を下ろしてやった。逃れてきた罪人の野営しているところへたどり着いたパッチェスはわずかの食物をねだって空腹を凌いだ。そこへ捕手が来て何知らぬ少年まで一緒に引き立てられ、法廷へ引き出されたが彼に同情した弁護士ジョン・ウェルボーンは判事に願って彼を引き取り、姉のレイン夫人の許へ預けた。夫人の養女のキティーはジョンを愛していたが、ジョンが優しい言葉すら掛けてくれないので悲観し家出をしてしまう。パッチェスの継父は彼の居所を知って程隔った1軒屋に彼を拉致し去ったキティーとパッチェスとは計らずその1軒屋で巡り合った。キティーの危険を知ったパッチェスは密かに逃れてジョンの許へしらせる。少年の働きによってキティーの命は救われた。

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