大戦争

劇場公開日:

解説

「秘めたる情事」のフィリップ・ダン監督が、アントン・マイラーのベスト・セラー小説を映画化した戦争映画。3人の海兵隊員に、第二次大戦が如何なる影響を与えたかが平行して描写される。脚色は「若き獅子たち」のエドワード・アンハルト。撮影は「陽はまた昇る」のレオ・トーヴァーが担当。音楽ヒューゴー・フリードホーファー。3人の海兵隊員に「追撃機」のロバート・ワグナー、「誇り高き男」のジェフリー・ハンター、「ある微笑」のブラッドフォード・ディルマンが扮する他、「再会(1958)」のダナ・ウィンター、「若き獅子たち」のホープ・ラング、「スカートをはいた中尉さん」のシェリー・ノース、フランス・ニューエン、セバスチャン・キャボット、モート・ソールその他が出演している。製作ジェリー・ウォルド。

1958年製作/アメリカ
原題:In Love and War
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1959年1月6日

ストーリー

太平洋戦争たけなわの頃、3人の海兵隊員が休暇で帰郷のためサンフランシスコに上陸した。大学から、父の反対をしりぞけて軍隊に入ったアラン(ブラッドフォード・ディルマン)。漁師で、身重の恋人アンドレア(ホープ・ラング)をもつニコ(ジェフリー・ハンター)。継父と折りあいの悪い、あまり裕福でない家庭のフランキー(ロバート・ワグナー)。アンドレアと結婚したニコは、サンフランシスコにきてホテルに泊ろうとし、混雑のため断わられたが、たまたま同じホテルにきていたアランから、パーティ用に予約してあった部屋を提供された。継父と衝突して家を飛出したフランキーもこのホテルに来ていた。ホテルのナイト・クラブで開かれたアランのパーティに、フランキーは婦人部隊に入っている恋人ロレイン(シェリー・ノース)をよんだ。彼女は友達の看護婦カライ(フランス・ニューエン)をつれてきた。カライはアランに恋したが、アランには、甘やかされた金持娘で、淋しがりやのくせにアランを愛しきれず、酒にひたっている許婚のスー(ダナ・ウィンター)がいた。休暇が終わって3人は、ある島の上陸作戦に参加した。故郷ではアンドレアがニコの子を生んだ。フランキーは手柄をたてて勲功章をうけて継父を感心させ、戦争を懐疑するアランをはげました。アランの許婚者スーは、アル中で自ら手首の動脈を切り、カライに看とられて死んだ。戦闘は激しく、敵のタンクに単身立ち向かったニコは戦死した。アランとフランキーは、彼の死体から、彼が身につけていた想い出深いサンフラニスコのホテルの部屋の鍵を発見した。戦争が終わり、軍曹に昇格したフランキーと、アランは凱旋した。アランはカライと結ばれて大学に戻り、フランキーは、遺児と淋しく暮らすアンドレアに、ニコの最後の手紙と鍵を手わたし、再会を約して故郷に帰っていった。

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