黄昏(1938)

解説

「或る女」「黒蘭の女」のベティー・デーヴィスと「躍り込み花嫁」「結婚スクラム」のエロール・フリンとが主演する映画。マイロン・ブリニッグ作のベスト・セラー小説を「緑の灯」のミルトン・クリムスが脚色し、「最後の戦闘機」「女人禁制」のアナトール・リトヴァクが監督し、「風雲児アドヴァース」「大森林」のトニーゴーディオが撮影し、「黒蘭の女」のマックス・スタイナーーが伴奏楽を書いた。助演俳優は「或る女」のアニタ・ルウイズ、アイアン・ハンター及びドナルド・クリスプ、「明日は来らず」のビューラ・ボンディー、「舗道の雨」のヘンリー・トラヴァース、「暗黒王マルコ」のジェーン・ブライヤン、「4人姉妹」のディック・フォーラン、「結婚スクラム」のパトリック・ノウルズ、「ステラ・ダラス(1937)」のアラン・ヘール、「椿姫(1937)」のローラ・ホープ・クルーズ、新顔のリー・パトリック等。

1938年製作/アメリカ
原題:The Sisters

ストーリー

セオドア・ルーズベルトが大統領になった1904年のことである。モンタナ州の小さな鉱山町シルヴァー・ボウで売薬業を営むネッド・エリオットには3人の美しい娘があった。一家は共に実直な人たちだったが、魅力があって知的な長女ルイズにも、美しくていくらか軽薄な次女ヘレンにもこの町は余りにも小さくて物足りなかった。3女グレースは母ローズに似て、内気で世話女房型の娘だった。大統領選挙舞踏会が開かれたとき、ルイズはサンフランシスコから来た新聞記者フランク・メドリンと知合い、1週間もたたないうちに2人は結婚してサンフランシスコへ去った。次女のヘレンは物質的な幸福を求めていたので、鉱山業の百万長者で、ずっと年上の男やもめであるサム・ジョンソンと結婚してニューヨークへ行った。3女グレースは、町の銀行家の息子でルイズに求婚して断られたトム・ナイヴェルと結婚し、これも幸福な生活を送った。しかしルイズは夫に献身的な愛情を捧げているにもかかわらす、その結婚生活は惨めに破れたのであった。フランクには全く家庭的な生活がなく、ルイズに励まされて書いた著作も、友人ティムに認められなかったため、彼は次第に荒んだ生活に入り、酒に浸ってのみいた。そして秘かに妻に別れを告げ、シンガポール行きの船に乗り込んで出発した。ルイズは一晩夫を待ち詫びた。次の日、サンフランシスコを全滅させた大地震が起こった。フランクは海上でそれを聞くと、海へ飛込んでルイズの許へ行こうとしたが、、船員に止められてそのまま東洋へ向わねばならなかった。ルイズが働いていたデパートの持ち主ベンソンは彼女を愛していた。数週間を費やして捜し出したルイズは、オークランドの知人の家出一人淋しく病臥していたが、父親に迎えられて懐かしい故郷へ帰った。それから3年経って、フランクはサンフランシスコへ帰った。そしてティムに伴われてシルヴァー・ボウを訪ねると、ちょうどその夜は4年前と同じく大統領選挙舞踏会が開かれ、美しい3人姉妹はそこへ出席していた。ティムはルイズを呼んで彼女の気持ちを聞いた。彼女の思うのは今でもフランク1人だった。こうして2人は再び新しい結婚生活を進むことになる。会場でハタフとが圧倒的な成績で大統領に当選したと報ぜられ賑やかな歓声が挙がったけれど、フランクもルイズも再会の喜びに心はいっぱいで、何事も耳に入らなかった。

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