0番号の家

劇場公開日:

解説

「井戸」「紐育秘密結社」「必殺の一弾」のラッセル・ラウス監督が、サン・クェンティン刑務所ロケをとりいれて作りあげた脱獄映画。ジャック・パランスが兄弟2役に扮して善悪二様の性格を演じわけるのが興味をよぶ。コスモポリタン誌連載のジャック・フィニーの原作をラウス監督自身とジャーナリスト出身のドン・M・マンキーウィッツが脚色。撮影監督は「復讐の谷」のジョージ・フォルシー、音楽は「バラの肌着」のアンドレ・プレヴァン。主要演技者は「ロンリーマン」のパランスが2役を演じ、デビューのバーバラ・ラングの他、ハロルド・J・ストーンと「理由なき反抗」のエドワード・プラットの4人のみ。製作チャールズ・スクニー。

1957年製作/アメリカ
原題:House of Numbers
配給:大映
劇場公開日:1958年6月15日

ストーリー

ビル・ジャドロー(ジャック・パランス)は弟の妻ルース(バーバラ・ラング)とともに、サン・クェンティン刑務所の近くに家を借りた。妻のことから人を殴り殺して、終身刑で服役中の元ボクサーの弟アーニー(ジャック・パランス)を脱獄させようというのだ。隣家に住み、いわくあり気になれなれしくする刑務所の看守ノヴァ(ハロルド・J・ストーン)の存在が気になったが、2人は計画を進めた。刑務所内の、昼間囚人たちが働く工場区域が、夜間無警備になる。この高い塀を特殊なカギつきのロープを使ってのりこえ、囚人服をつけたビルは工場内に潜入した。そして翌日の昼休みまで場内の大きな空箱の中にひそみ、顔つきが全く似ていることを利用して弟アーニーと入れかわった。夜になって空箱から出たアーニーは、塀の近くに自分の身体がすっぽり隠れる位の隠れ穴を作っておく。そしてあくる日の昼休みに再びビルが弟アーニーと入れかわりに箱にかくれ、彼は夜のうちに塀をこえて所外に出る。かくて準備は完了した。翌日の昼休みに、人目をみはからって刑務所内のアーニーは、前夜作った隠れ穴にもぐりこむ。所外のビルが囚人服をつけて、近くの街で自動車強盗を働き、既にアーニーが街に脱獄している様にみせかける。こうして警戒がゆるんだ時、アーニーは隠れ穴から出て、ビルの助けで塀をこえようというのだ。しかし、九部通り計画が成功したこの時に、看守のノヴァが彼等を脅迫した。だがノヴァは凶暴なアーニーに殴り倒された。そしてたけりたったアーニーは、兄と妻の間柄さえ疑って、なおも荒れ狂うのだった。隠れ家に弟を逃してやったビルは、今さらながら、彼の凶暴な性格を知った。翌日、ノヴァの密告電話から、刑務所長のもとにビルとルースは呼ばれた。所長の説得と、アーニーにこれ以上罪を重ねさせぬためにも、二人はアーニーの所在を当局に告白した。

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