千万長者
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解説

かつて「悪魔(1921)」「平民宰相」などにも出演して知られている舞台俳優ジョージ・アーリスが主演する映画で、原作は「七つの鍵」「熱砂果てるところ」のアール・ディア・ビッガース、それを「最後の栄冠」のジュリエン・ジョセフソンとモード・ハウエルが共同脚色し、ブース・ターキントンが台詞を付し、「男装女キャプテン」「親父どうした」のジョン・G・アドルフィが監督した。カメラは「某重大事件」「歓楽地帯」のジェームズ・ヴァン・ツリースが受持ちで助演者は「氷原の彼方」のエヴェリン・ナップ、「愛する権利(1930)」のデイヴィッド・マナース、ノア・ビアリーその他である。

ストーリー

腕一本で巨万の資産を築いたオールデン自動車会社社長ジェームズ・オールデンも60の声を聞くようになってからは気のみ徒らに焦って体のほうが一行いう事をきかなくなってしまった。医師の忠告により、彼はしぶしぶながら社長の職を辞して西部へ保養にいく。長年活躍していた人間の常として隠居しては見たが医者のいう通りに薬をのんでいると万事が退屈でたまらない。ある時オールデンは広告に出ていたガソリン売り場の権利を買って遊び半分に商売をはじめることにする。メリックという青年が半分の株を買っていたので、オールデンは残りの半分を買い、2人は共同で店を経営することになる。何十年か前まだ額に汗して働いていた時代にかえってオールデンは久しぶりで労働を経験したが、体にとってなかなかいい。彼は妻子には友人の事務所に遊びにいくと称して毎日でかけて行くのであった。ところが一寸離れている所に新しい道が開通して急に商売がなくなる。前の持ち主ピータースンはそれをしっていて急にオールデンやメリックに売りつけたのである。オールデンはチャーリー・ミラーと偽名を使い貧乏な労働者の様な顔をしていたので今さら自分が自動車王オールデンとはいえなくなっているし、いっぱい喰わされた腹ただしさもあるし、パートナーのメリック青年がみどころあることも判ったのでここで一計を案じ、メリック青年の伯母から金を借り、新しい道路に新しいガソリン店を開く事を提議する。ところが依然彼はジェームズ・オールデンを知っていると口をすべらしたためメリックはオールデンから金を借りてミラーを救おうとして危うく招待がバレそうになる。結局メリックの伯母の金で悪辣なピータースンの店を正面にガソリン店を開き堂々と対抗する。泣いたりといえどもオールデン、たちまちにして相手を閉口させる。オールデンの娘バプスは恋に陥る。オールデンはメリックが見込みのある若者なので店をピータースンに売ってかねて志望の建築家になれとすすめる。その夜、彼とは知らぬメリックが、パプスとの結婚の許可を求めにくる。オールデンが喜んで許したことは言うまでもない。おりしも医者が来てオールデンが全快したことを告げる。都の自動会社から代表者が来て彼の復職を懇請する。彼ははなはだ得意である。...

作品データ

原題 The Millionaire
製作年 1931年
製作国 アメリカ

提供:株式会社キネマ旬報社

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