西部の始まる所

解説

「短気ホッブス」で久し振りにその男性的芸風に接し得たウィリアム・ラッセル氏の西部劇で、スティーブン・フォックス氏原作、ヘンリー・キング氏の監督である。対手役はダグラス映画や「第三の眼」等に出演したアイリーン・パーシー嬢や、今ゴールド・ウィンで売り出しのカレン・ランディス氏である。「筋は活劇味に富んでいて、しかもよく脚色してあるので、始めから終わりまで興味を失わない。良い映画である。」とはニュース誌の評。

1919年製作/アメリカ
原題:Where the West Begins

ストーリー

モンタナ川にあるカルドウェル牧場の牧童頭クリフ・レッドファーンは都会が大嫌いであった。彼の主人の息子ネッドは殊にクリフの反感を買った。まだ24歳になったばかりのネッドは既に人生に興味を持っていないのである。彼の父はネッドを西部に送ろうとしたが、承知しないのでクリフをして力づくで彼を西部へ連れて行かせる。ネッドの妹ブルーデンスはクリフの乱暴な態度を見て彼を冷やかに待遇していた。クリフは礼儀の本によって行儀作法の勉強を始めた。ネッドも次第にクリフの淡白な気質を好み、彼から西部の話を聞くのを楽しむようになった。牧童のマッカンは家畜を盗んでその罪をクリフにかぶせた。ブルーデンスもクリフを悪人だと罵るので、クリフは彼女を己が鞍に乗せて我が無罪を証して見せると言い放った。その後程なくクリフはマッカンをして自白せしめ、ブルーデンスの尊敬と愛を克ち得たのであった。

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