スエズの東

解説

フローレンス・リード情がブロードウェイで当たりを取ったサマーセット・モーム氏作の舞台劇に基づいてセイダ・コウアン女史が脚色したものを「漂泊ひ人」「バグダッドの盗賊(1924)」等と同じくラウール・ウォルシュ氏が監督した主役や「嘆きの白百合」「練獄の花」「紅椿」等主演のポーラ・ネグリ嬢で、相手役には「愚者」「天空を征して」等出演のエドモンド・ロウ氏が出演し、「国境の狼」等出演のロックリフ・フェローズ氏、「嘆きの白百合」等出演のノア・ビアリー氏、「漂泊ひ人」等出演の上山草人等が重要な役を演じている。

1925年製作/アメリカ
原題:East of Suez

ストーリー

デイジー・フォーブスは父を尋ねて故郷イギリスから上海に赴いた。航海中彼女は同船した青年ジョージ・テヴィスに深く恋された。その悦びは船路の終わり近く父の死去を報ずる電報を受け取ってたちまち悲しみと変じた。上海に上陸した彼女は意外にもハーフとして指弾された。またジョージもその伯父の領事の指団で中国北部に赴いてしまった。よるべない彼女は亡父と振興のあった富豪李太に慰められた。李は秘かに彼女を手に入れようと企んだがその魔手から救ったのは同船のアンダーソンという男だった。デイジーはかくて彼と愛なき結婚をしたが李は尚も機会を待っていた。自暴自棄になったジョージは酒場の夜の歓楽を求めて歩いていたがデイジー恋しさに上海に帰って来た。李は最後の手段としてアンダーソン殺害を企てたが彼の刺客は誤ってジョージを傷つけた。ジョージは初めてデイジーが人妻であることを知り故国に帰る決心をした。デイジーはその送別の宴を開いたが李の毒手は伸びジョージ毒殺が企てられた。が毒死したのはアンダーソンであった。翌日の新聞はデイジーとジョージとが帰英したこと彼女を「混血児」と中傷したのは李の姦計であったことが報ぜられていた。

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