人生

解説

相当有名であったトンプソン・ブカナンの舞台劇を、ウォールド映画「舞姫の危難」を監督したトラヴァース・ヴェールが監督したもので、製作者は前ウァールド会社長ウィリアム・A・ブレディである。氏は1914年ニューヨークのマンハッタン・オペラハウスにこの劇を始めて上演して多大の成功を収めたことがある。主役は「狂える悪魔」に凄い腕を見せたニタ・ナルディ、永らくフィッシャー映画の相手たりしジャック・モワー、「秘密の王国」「鉄の手袋」などに出演のアーリン・プリティである。

1921年製作/アメリカ
原題:Life

ストーリー

ニューヨークの富めるブローカーなるウィリアム・スティゥーヴサントの娘ルスは、父の旧友バーネットの息子なる悪心あるトーマスという男に思われていたが、彼女は父の秘書ビリー・リードと恋仲となりひそかに結婚する。バーネットはミュリエルという踊女と関係があったが、ルスの兄ラルフと共謀してウィリアムの特殊を盗み出してある株に投資していた。彼はラルフが父の小切手を偽造しているのを発見し、これを種にラルフを操ることになる。小切手の偽造が発見された時、2人はそれをビリーに塗りつけた。これがためビリーはバーネットと争いそのため主人から解雇される。ウィリアムが死骸として発見された時、当然ビリーはその嫌疑を受けて投獄され、死を宣せられたが、探偵アンダースンはこの事件を解決せんと努力し、現場に忍び込んでいたダッチジョーという悪人を巧みな手段で自白させ、真犯人がバーネットであることを暴露して彼を捕縛する。自由の西部にビリーはルスと平和な生涯に入ることができた。

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