Gガン

解説

「無限の青空」「支那ランプの石油」もパット・オブライエンと「青春の抗議」「Gメン」のマーガレット・リンゼイが主役を勤める映画で、P・J・ウルフソンが書き下ろし、「黒地獄」「特高警察」のアベム・フィンケルがハロルド・バックリーと協力脚色し「有頂天時代(1930)」(グッドニュース)のニック・グラインドが監督に当たり、撮影は「青春の抗議」「火の鳥」のアーネスト・ホーラーが担任した。助演者は「情無用ッ」のシーザー・ロメロ、「一対二」のロバート・アームストロング、「化石の森」のディック・フォーラン、「弾丸か投票か」のジョセフ・キングおよびリチャード・バーセル、「コリーン」のアディスン・リチャーズ、その他である。

1936年製作/アメリカ
原題:Public Enermy's Wife

ストーリー

ジュディス・ロバーツ・マロックは夫ジーン・マロックが悪党であることを知らずに結婚した。そしてマロック一味の犯した罪の共犯者として刑務所に服役し、3年の後釈放された。Gメンのリイ・レヤードとジーン・ファーガスンは彼女を訊問して未逮捕のギャング首領を逮捕しようとするが、彼女は全然知らない事なので何とも答られない。ジュディスと同じ刑務所に収容されているマロックは、彼女が出所する前に面会を乞うて許可される。その際ジュディスが離婚すると言ったので、彼は自分等2人の間にでしゃばる奴は容赦無く殺してしまうと脅かす。出所したジュディスは変装し、過去を忘れるためパーム・ビーチへ行き、そのところで金持ちのトミイ・マッケイと恋に落ち、彼女は暗い過去を打ち明ける時がないうちに彼との結婚を承諾した。マロックは彼女の婚約を新聞で知ると、当局に重大な証言をすると申し出て、ニューヨークへ護送される途中列車から飛び降り、警察の目を眩ましてしまう。レヤードはパーム・ビーチでジュディスを見つけ、マロックを誘いよせるためにマッケイとの結婚式を挙げるように勧める。しかし怖じ気づいたマッケイはちょっとした怪我を口実にそれを拒絶したので、レヤードは嫌がるジュディスを無理に納得させ、自分の顔をすっかり包帯で包み、マッケイになり済まして偽の結婚式を挙げ、見物人中にGメンを張り込ませておく。果たしてマロックはやってきたがGメンの姿をみて立ち去る。牧師は偽の花嫁だと気付かず型どおりに式を済ませた。レヤードはジュディスの反対を押し切って一緒に新婚旅行に出発し、マロックを誘いよせ様とした。彼がホテルの室をちょっと出た間に、マロックは窓から忍び入る。ジュディスはレヤードの身を救うために彼に従いて行った。マロックと乾分のルイは彼女を隠れ家に引き込み、キューバ行きの便船を待った。ジュディスは秘かに電話線を切断し手紙を結んで往来に垂らしておく。幸に電話工夫が発見し直ちに司法省に通知する。レヤードとファーガスンの2人は酔っぱらいの漁師に変装して隠れ家に乗り込んだが、マロックは気付いて烈しい撃ち合いとなり、2人のGメンはついに一味に捕らえられた。彼らは2人と彼女を小汽船に連れ込むが、そのところで警官隊に逮捕され、マロックは射殺された。今まで憎しみばかりを表面に現していたジュディスとレヤードは、この時始めてお互いの恋心に気付き、偽の結婚式を本当のものにしようと思う。

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