情炎の海

劇場公開日:

解説

B・G・デシルヴァ製作による1944年作品。「レベッカ」のダフネ・デュ・モーリアの原作を、「アンナとシャム王」のタルボット・ジェニングスが脚色し、「戦乱の花嫁」のミッチェル・ライゼンが監督した。撮影は「地獄への道」のジョージ・バーンズ、音楽は「遥かなる吾が子」のヴィクター・ヤング。「不時着結婚」のジョーン・フォンテーン、「ベニーの勲章」のアルチュロ・デ・コルドヴァをめぐって、「幸福の森」のセシル・ケラウェイ、「海賊ブラッド」のバジル・ラスボーン、「風雲児」のナイジェル・ブルース、ラルフ・フォーブス、ハラルド・レイモンド、ビリー・ダニエルズらが共演。

1944年製作/110分/アメリカ
原題:Frenchman's Creek
配給:セントラル
劇場公開日:1951年2月20日

ストーリー

1868年。気の利かぬ夫や、しつこく言い寄るロッキンガムらにとりまれて、ドナ・セント・コラムはロンドンの社交界生活にすっかり嫌気がさした。彼女は、夫を尻目に子供だけを連れて、コンウォールの海岸にある別荘へ逃げ出した。別荘にはウィリアムという見知らぬ男が執事として入っていたが、彼は付近に出没するフランス海賊の一味で、この別荘を海賊のねじろに使っていたのだった。彼女は彼によって海賊の首領ジャン・ブノア・オーブリーに紹介された。刺戟に飢えていたドナは、男装して海賊船に乗り込み、フォウェイの町を荒した。船がコンウォールの入江に引き帰した時、スリルに満足した彼女はオーブリーに恋していた。別荘に帰ってみると、海賊討伐のため、夫とロッキンガムがロンドンからやって来ていた。その夜土地の豪族たちが入江を襲うと知って、ウィリアムは報告に駆け出たが、傷つけられた。ドナは襲撃を遅らせて海賊を逃がそうと、別荘のパーティーのホステスとして懸命に客を引きとめていた。そこへオーブリー一味が攻め寄せ、客たちは財宝をまきあげられたがドナに恋するロッキンガムだけは、彼女とオーブリーの関係を見破った。海賊が引き揚げ、他の男がそれを追って出たあと、ロッキンガムはドナに迫った。ドナは彼を刺した。一方、海賊船は首領オーブリーだけを残して海上へ退避し、オーブリーは捕えられた。ドナはウィリアムと協力して牢を破り彼を救い出した。オーブリーは彼女を海上へ誘った。しかし最後の瞬間、彼女の中の母が眼覚めた。涙と共にドナは、小舟を漕ぎ出すオーブリーとウィリアムを見送って、子供の許へ戻るべく岸に残った。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第18回 アカデミー賞(1946年)

受賞

美術賞(カラー)  
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