スージーの真心

解説

D・W・グリフィスが「勇士の血」に続いて製作した人情劇で、「幸福の谷」と同じ主役、同じ雰囲気を持った映画である。即ちリリアン・ギッシュと故ロバート・ハーロンが主演し、そのほかに故クラリン・セイモアーも出演する。マリアン・フレモントの原作で、G・W・ビッツァーが撮影した。

1919年製作/アメリカ
原題:True Heart Susie

ストーリー

スージー・メイ・トルーハートとう純なる少女は隣りの家の少年ウィリアム・ジェンキンスと学校友達であったが、彼女の方が成績が良かったので1級彼より上に進まれた時は、彼女は彼のために悲しんだ。そして彼女は鶏卵やバタを売って貯めた金を彼の学資に提供し彼を都の大学に進学させる。スージーが彼のためそれほどの犠牲をしていることをウィリアムは少しも知らず、数年の後には牧師となって故郷の地を踏んだ。ベティー・ホブキンスという隣り村の浮気女は、ウィリアムの心を捕らえ、2人は結婚した。スージーは苦い涙を笑顔に隠して、結婚式の日2人のために花を持つ役を勤めたのである。ほどなくウィリアムは妻がマローンという男に心を傾けているを知ったが、やがてベティーはスージーが2人のためにあらゆる苦しみを耐えて来た事を告白する機会もなく夭死する。ウィリアムは初めてスージーこそ、彼が永く求めていた人生の伴侶であることを知り、永く失われていた幸福はスージーの身を訪れたのである。

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