銃口に立つ女

解説

「瞬間の瞬間」「猛牙を逃れし女」「言わぬが花」等と同様パ社グロリア・スワンソン嬢主演映画で、アリス・アスキウ女史クロード・アスキウ氏合作の小説『シャラマイト』(The Shulamite)からJ・E・ナッシュ氏が脚色し、サム・ウッド氏が監督したものである。尚この小説はクロード・アスキュー氏及び「キスメット(1930)」で知名のエドワード・ノブロック氏合作で劇としても好評を得ている。相手役は「罪は我に」等のマーロン・ハミルトン氏。その他「人類の心」「広き世界へ」等のラッセル・シンプソン氏も共演している。

1921年製作/アメリカ
原題:Under the Lash

ストーリー

デボラは南阿の豪農シメオンの妻である。男尊女卑のその土地の風習に漏れず彼女も常に夫に駆使された。しかしシメオンは心では妻を勿論愛していた。飄然此農園に訪れた英国人ロバートは故国に妻を残して来た男である。シメオンがデボラを酷使するのを見て彼は深く彼女に同情を寄せていた。彼がデボラの心を慰むる為に彼女に貸与した本の事から彼女とシメオンの間には不快な感情が湧いた。此処を去ろうとしたロバートが嵐に阻まれて意を果たさずやむなく再び戻って来た時、シメオンは妻を殺そうとしていた。ロバートは彼を助けんとしてシメオンを射殺してしまった。彼女は始めてロバートが己れを愛していた事を知ったが妻ある彼と結婚する事も出来ず、彼は再び立去った。シメオンの妹タンタナは兄の殺害された事を知り彼女を脅迫し財産を奪った。彼女は家を出てしまい、やがて妻を離婚したロバートと出会った。

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