蛇魂

解説

「狼火」のバーバラ・ベッドフォードが「恐怖城」のロバート・フレイザー、「戦争と母性」のモーリス・マーフィーと共演する映画で、ジェーコブ・コン大佐の原作を、アドリアン・ジョンスンが脚色並びに台詞づけ、チャールズ・ハッチソンが監督、ウィリアム・トンプソンが撮影を担任した。助演者はエドウィン・クロス、ステラ・ザルコ、スネイク・キング等である。

1933年製作/アメリカ
原題:Found Alive

ストーリー

父のハリーも母のエディスも互いに一子ボビーを愛していたが、夫婦の仲は円満でなく、ハリーは別居に次いで離婚訴訟を提起し、それが入れられて、子供は彼の方へ引取られる事になった。エディスは愛する子供と別れるに忍びず忠僕のブルックと計って、子供を連れたまま遠くメキシコの叢林へと逃げて行った。ハリーはこれを知って追跡したが及ばず、終には妻子の所在を懸賞で求める事にした。叢林に逃れた3人は、漸くリオ・グランデの三角州に安住の地を見つけた。そして熊を飼い馴らして食料を得つつ、文明に遠ざかった生活を続けていた。その内に10年の月日は過ぎ、ボビーは今は一人前の若者となり、恋を知る年頃となった。そして彼は原住民の女と戯れる様になった。これを見て心を痛めたのはエディスで、子供の将来を案じ居を移そうとまで考えた。恰度この頃、この叢林へ米国の探険家が現われた。この一行中のキングは偶々エディスの隠れ家を発見し、その素性を知るとともに、この母子には懸賞金がかけられている事を知った。キングは懸賞金が欲しさにハリーにこの事を知らせた。ハリーは直ちに叢林へ走せつけて来た。そして、総てはまた円く納まった。なおこの映画は以上の物語の間を縫って叢林の猛獣、毒蛇などを配している。

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