シーザーの御代

解説

「サロメ(1918)」より以前にセダ・バラ主演の元に製作されたもので、監督は「サロメ(1918)」を始めフォックス映画をほとんど無数に監督したJ・ゴードン・エドワーズである。米国では「クレオパトラ」として公開されたもの、相手役の連中もフリッツ・ライバー、サーストン・ホール、ハーシェル・メイオール、アルバート・ロスコーら。

1917年製作/アメリカ
原題:The Reign of the Caesar

ストーリー

ナイルの岸エジプトの国に色美しき毒の花にも似たる妖魔あり。時将に紀元前48年の頃ローマの英傑ジュリアス・シーザーがエジプトに攻め入るや、かえつて彼女の美貌に迷い、そのためカシアス・ブルタス以下の一味のために国会議事堂で刺される。彼の死とともにローマはここに3頭政治と化しマーク・アントニー即ちエジプト支配に任ぜられてその地に至るやたちまちにして女王クレオパトラの愛に溺れ、1度はローマに帰りオクタヴィウス・シーザーの妹と結婚せしも彼クレオパトラが熱情を忘るるにあたわず再びエジプトに渡り、夢とその妖姫を抱く。ここに端なくもオクタヴィウスとアントニーとの戦端は開かれぬ。されど憐れ敗戦の悲運を見たるアントニーはたおれ、クレオパトラ再びオクタヴィウスを愛の虜たらしめんとせしも彼が勇武の鐵心動かすべくもなく、遂に毒蛇に己れが腕を咬ませ、真紅の百合ナイルの花、秘史永遠に残るエジプトの昔、冷たき屍を横たえたのである。

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