ザンジバルの西

解説

「見世物」「黒い鳥」と同じくトッド・ブラウニング氏の監督作品でチェスター・デボンド氏とキルバーン・ゴードン氏合作のストーリーより「マンダレイの道」「オペラの怪人(1925)」のエリオット・J・クローソン氏が脚色したもの、主役を演ずるは「マンダレイの道」「黒い鳥」のロン・チェニイ氏で助演者として「愛の太鼓」「港の女」のライオネル・バリモア氏、「天晴れ名騎手」「情熱の砂漠」のメリイ・ノーラン嬢、「リンダ」「懐しのアリゾナ」のワーナー・バクスター氏、ジャクリーン・ガズドン嬢、カラ・パシャ氏その他が顔を見せている。撮影者は「バレンシア」「コサック(1928)」と同じくパーシー・ヒルバーン氏が担任している。

1928年製作/アメリカ
原題:West of Zanzibar

ストーリー

ロンドン、ライムハウス街のボードビル小屋に魔術師を演ずるフロスにはアンナという美しい妻があった。ところがある日アフリカから来た象牙商人クレーンが彼女を見初めてからアンナはいつかクレーンと懇ろになり駆け落ちをするに至った。その後フロソは愛妻を奪った男と顔を合わせ激しく争い、ひどく傷つきそれ以来彼は障害者の身となってしまった。何年かの後アンナは飄然トフロソのもとに帰って来た。妻の腕には幼子が抱かれていた。間もなくアンナは幼子を残してこの世を去った。フロソはその幼子をクレーンの子だと信じた。そして憎むべきクレーンに恨みを晴らさんものをと彼はアフリカ内地に入り込み、とある酒場に幼子を預け単身クレーンを探しまわった。長い年月は過ぎてフロソはようやくクレーンの居所をつきとめることが出来た。彼は今は成人した娘メージーを呼び寄せクレーンが生活しているザンジバルの製法なる密林へと進んだ。娘は酒場の悪習に染まってふしだらな御案となっており同行の医者と恋におちていたので、これを幸いフロソは仇敵クレーンにこれを見せつけて嘲笑してやろうと計ったがクレーンの言葉によってイージーこそ自分の血を分けた可愛い娘であることが判った。だがクレーンは積悪の報いによって非業な最後を遂げた。フロソは土地の風習によってメージーの引渡しを迫られた。だが自分の誤ってる考えを悔いたフロソは娘とその愛人とを逃がし2人の身代わりとなって自ら原住民等の手にころされた。

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