逆巻く怒涛

解説

劇作家エドワード・シェルダンの原作をE・マグナス・イングルトンが脚色し、「水を潜って」「扉の蔭」等を作ったアーヴィン・V・ウィラットが監督したもので、主役は「埃及の月」「海のモーラン」その他と同じくドロシー・ダルトンで、「悪魔の眠る時」「姿なき男」等に主演のジャック・ホルト、「サロメ(1923)」で王に扮したミッチェル・ルイス等が対手役を勤める、海洋上の大活劇である。

1922年製作/アメリカ
原題:On the High Seas

ストーリー

美しい女レオン・デヴロウを乗せてサンフランシスコへ向う汽船は、怒涛逆巻く太洋上に火を失して沈んだ。火夫ジムは彼女を助けて小舟に乗って他の火夫ポラックと共にかつて難破して洋上に漂っている廃船に漕ぎつけた。美しい女を得ようと本能に支配されたポラックが彼女に迫った時ジムは彼を対手に大格闘をした。梁に打たれてポラックは落命し、ジムとレオンとは軍艦に救われてサンフランシスコに帰着する。一人はすでに相愛の仲であったが、こうしてレオンが彼女の世界に帰って来てみると、火夫風情のジムは恋の対象にするには余りに貧弱であった。レオンが階級に支配され愛なき許嫁の男と結婚式を挙げようとした日ジムは彼女を掠ったが、真の愛の尊さを悟ったレオンはジムと結婚する輿を承諾した。火夫と思った彼は、実は冒険を求めるために故意にその様な事をしていた富豪の息子であった。

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