再会(1958)

劇場公開日:

解説

ドイツの実地ロケーションをバックとした、第二次大戦にまつわるドイツ女性と米軍人の恋愛ドラマ。監督は「いとしの殿方」のヘンリー・コスター。ジェームズ・マクガヴァンの原作「令嬢」をレオ・タウンゼンドが脚本化した。撮影監督は「陽はまた昇る」のレオ・トーヴァー、音楽はダニエル・アンフィアトロウ。主演はヒロインに「あの日あのとき」のダナ・ウィンター、ヒーローに「戦争と平和」のメル・ファーラーが扮し、他に「きまぐれバス」のドロレス・マイケルスや、マギー・ヘイス、ヘルムート・ダンティーン、シナオダー・ビケル等が助演する。製作はウォルター・ライシュ。

1958年製作/アメリカ
原題:Fraulein
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1958年6月11日

ストーリー

第二次大戦中のドイツ。捕虜の米軍大尉マクレイン(メル・ファーラー)は、収容所からアンガーマン教授と娘エリカ(ダナ・ウィンター)の助けで脱出した。別れ別れになったのち、教授は空襲で死に、エリカは伯父のカールの家に身をよせたが、敗戦の混乱中、エリカに乱暴するソ連軍将校を殺したカールは、自らも殺され、彼女は1人になった。陰険な同居人フリッツの目を逃れて、エリカは友人のピアニスト、ロリイ(ドロレス・マイケルス)の助けでアメリカ地区に脱出、危ういところを黒人MPに救われた。ナイトクラブでロリイと働くうち、彼女は少佐となったマクレインに再会した。彼はエリカに求婚したが、彼女は昔からの許婚者ユーゴーの安否が心配だった。しかし、やっと見つかったユーゴーは、戦後の混乱に荒れはて、正体不明の女と同居して、失った片腕の治療費として、エリカに与えた婚約指環の返還を迫る始末だった。心破れた彼女はマクレインの愛を受入れることをロリイに打ち明けた。しかしロリイは、軍政府居住調査官の来訪で知った、エリカが売春婦名簿に登録されているという意外な事実を語った。かつての同居人フリッツの悪質な画策だったのだ。ショックをうけたエリカは軍政府事務所にかけつけた。不安におののく彼女がそこで会ったのは、脱出の時に救われた黒人MPの温かい目だった。総てを知った彼は、書類のコピイをとる際に、偽りの文字を総て抹消してしまってくれた。敗戦のドイツの焼土の中にいためつけられてきたエリカの青春に、やっと暖かい陽ざしが訪れ、彼女はマクレインの胸に抱かれた。数日後、ベルリンの霧の中に、連れ立って新生活に出発する2人の姿があった。

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