護国の騎士

解説

「テキサス無頼漢」「高原強襲隊」と同じくトム・ミックス主演西部劇で、「暗黒街に踊る」の脚色者リチャード・スカイヤーが原作し、ジャック・ナットフォードとトム・クライザーが脚色して台詞をつけ「インチキ競馬」のカート・ニューマンが監督に当たり、例によってダニエル・B・クラークが撮影したもの。助演者は「街の野獣(1932)」「インチキ競馬」の子役ミッキー・ルーニー、「腕の男」「鉄窓と花束」のノール・フランシス「秘密の6」のポール・ハースト、「オーバー・ザ・ヒル」のジェームズ・カークウッド、1931年度のミス豪州ファイニス・バートン、スチュアート・ホームズ、クラリッサ・セルウィン、ウォーリス・クラーク等。

1932年製作/アメリカ
原題:My Pal the King

ストーリー

アルヴァニア王国の王様チャールズは10歳の幼年であった。執政シュワルツは皇太后と結んで国政を治めていたが、重税を課して人民を塗炭の苦しみに陥れること以外に手腕のないシュワルツはまたもや新税を考えついてチャールズ王に署名を求めたが、王は丁度町に来ているアメリカの曲馬団を見学させなければ署名しないとわがままを言ってきかない。そこでトム・リードが率いるサーカスは王様の御前で熱演しトムと王様とは仲良しになった。そしてシュワルツの反対を却けて王はトムを翌日宮廷に召される。トムはシュワルツの悪政を耳にしていたので国王たるものは税金を無闇に取り立てれば民は疲労するばかりで、やがては亡国の原因となるものであるから、須く自由を幸福と正義とを民に興えなければならない、と説き聞かせた。チャールズ王は齢わづかに10歳だったがトムの言に道理あることを悟り、忠良なる臣民を苦しめていたことを恥じた。そしてトムが御前を退去した後、シュワルツが署名を乞いにもって来た新税徴収の勅令をズタズタに破り棄てた。シュワルツは怒り且つ狼狽して皇太后と秘密談合をした上で、チャールズ王と家庭教師のロレンツを誘惑して、古城の牢獄に監禁して了った。シュワルツはロレンツに向かって彼は王と共に死すべきことを宣告した。そして二発だけ弾丸をこめたピストルをロレンツに渡した。王が失踪したのでその叔母に当たるエルザ姫は、トムの許に急行して王の救助を依頼した。トムは配下のカウボーイとインディアンを引き連れて古城に向かった。エルザ姫が教えてくれた道案内によってトム等は遂に古城を発見して、守備の兵隊を激戦を始めた。トムは守備を傷つけずに脅かす手段に出てついにチャールズ王を救うことに成功した。(大日本ユニヴァーサル社輸入)

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