コブラ・タンゴ

解説

「その夜の真心」「大空の地獄」のワーナー・バクスターがフランス生まれの舞台俳優ケッティ・ガリアンと共に主演する映画で、ゴードン・モリスの原作を「ホワイト・パレード」のアーネスト・パスカルと「フープラ」のブラッドリー・キングが協力して潤色し、「恋のセレナーデ」「これぞ幸運」のジェームズ・ティンリングが監督に当たり、「シーコウヤ」のチェスター・ライオンズが撮影した。助演者は「罪じゃないわよ」のジョン・ミルジャン、「国境の町」のソレダッド・ヒメネス、「大空の地獄」のJ.J・キャロル・ナイシュ、「坊やが盗まれた」のジャック・ラルー、ジョージ・アーヴィング、ブランシュ・ヴィスチャー、アルミダ等で、踊り手としてヴェロスとヨランダが特別出演している。

1935年製作/アメリカ
原題:Under the Pampas Moon

ストーリー

南米アルゼンチンの大草原に育まれた牡童たちは性天真爛漫、常に大自然を友としている。彼らの慰安は歌と女と酒である。セザーは牡童仲間の兄貴株で彼の誇りは愛馬チコ・リンドであった。ある夕方セザーは草原に故障のため不時着した旅客機からブエノスアイレス行きのフランスの歌女イヴォンヌと支配人と称するスコットの2人を助けて主人ベネット氏の屋敷へ案内した。一行は飛行機が修繕を終わるまでそこに滞在することとなった。セザーはイヴォンヌに恋をする様になり、彼女もまた旅のつれづれから彼を好ましく思った。一行の滞在中村に競馬が行われた。セザーはチコ・リンドに乗って一着となったが、仲間の悪人バサンが彼を妬んでチコ・リンドの鞍の緒を切断したが、彼は危うく命拾いをし、このためバサンは土地を売る事となった。スコットはチコ・リンドが名馬である事を知り、バサンに金を与えてこれを盗ませ、ブエノスアイレスへ逃がしてやった。飛行機は修理を終えてブレノスアイレスへ去った。そこでスコットがチコ・リンドをバサンから受け取ったのは勿論である。セザーはバサンが馬盗人である事を知り後を追ってブエノスアイレスへ行った。その日彼は競馬場でチコ・リンドがザンジバルという名で出場しているのを発見しやにわに飛び込んだが、狂人として警官に捕らえられた。その時彼は居合わせたイヴォンヌとスコットに金を託しチコ・リンドに賭けてくれと頼んだ。間もなく放免されたセザーはチコ・リンドが大穴で8千ペーンの賭け金を得たことを知り、イヴォンヌの出演するカフェー・エル・バラインへ行きスコットに会い賭金を受け取り、チコ・リンドの取り戻し方に就いて交渉したがスコットは首を左右にして応じないのでセザーは牧童仲間を集めて次に行われる競馬に暴れ込んでチコ・リンドを取り返そうと決心した。当日セザーは群衆の中に混ざりチコ・リンドが疾走して来る所を投げ縄で騎手を落馬させて失格させスコットに大損害を与え、帰途を擁してチコを奪い返し懐かしの草原へと帰って行った。イヴォンヌもセザーの後を追った。

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