腰抜けM・P

劇場公開日:

解説

ボブ・ホープ主演のコメディ1953年作品。製作は「バリ島珍道中」のハリー・テュゲンド、監督は「腰抜け千両役者」のジージ・マーシャル。シナリオはハル・カンターと「シェーン」のジャック・シャーが書き下ろし、撮影は「肉の蝋人形(1953)」のペヴァレル・マーリィ、作曲はヴァン・クリーヴの担当。ホープを巡って「サンマー・ホリデイ」のミッキー・ルーミー、「熱砂の戦い」のマリリン・マクスウェル、舞台・TVから映画に進出したエディ・メイホフ、「ベーブ・ルース物語」のスタンリー・クレメンツらが助演するほか、かつてのヘヴィ・ウェイトの世界選手権保持者ジャック・デンプシー、拳闘選手アート・アラゴン、トム・ハーモンが出演する。

1953年製作/89分/アメリカ
原題:Military Policeman
配給:パラマウント映画会社
劇場公開日:1953年11月1日

ストーリー

拳闘選手のマネージャーとして有名なウォリー・ホーガン(ボブ・ホープ)は、ライト・ウェイトの世界選手権保持者”弾丸”ブラドリー(スタンリー・クレメンツ)のマネージャーとなり1もうけしようと企てていたが、試合数日前にブラドリーに召集令が下った。金主のブレックは大事な選手のブラドリーに万一の事があってはと思い、ホーガンも一緒に入隊志願するよう命じた。身体検査の結果ブラドリーは不合格となり、ホーガンだけが合格し、いやいやながら入隊することになった。ホーガンと一緒に入隊したハーバード・タットル(ミッキー・ルーニー)は、小男ながら拳闘選手を夢見ており、ホーガンが拳闘界で有名なことを知っていたのでマネージャーになってくれと頼んだ。ホーガンは生返事でいい加減にあしらっていたが、ナイト・クラブの歌手コニー・カーティス(マリリン・マクスウェル)がタットルのおばさんだと知って急にマネージャーを引き受けた。こうしてホーガンとタットルは相棒になり、2人はMPにまわされた。ホーガンはコニーのナイト・クラブばかりに入りびたり、そのうち彼女からタットルの拳闘熱を冷やしてくれと頼まれた。ところが上官のダンジク中尉が大変な拳闘狂で、タットルを海軍のチャンピオンと闘わせようと思い、ホーガンにタットルのトレーニングを命じた。試合はタットルのノックアウト負けとなり、ホーガンは上官からにらまれるし、コニーからも恨まれ、さんざんだった。ある夜、コニーのナイト・クラブで喧嘩が始まり、ホーガンはそれを取締りに出かけたが、とんだ失敗で営倉入りとなった。一方、タットルは敗北に奮起してブラドリーと選手権を争うことになった。ダンジク中尉は大喜びで、ホーガンの罪も許し、タットルのトレーニングを命じた。試合の当日ブラドリーのマネージャーはホーガンを妨害したが、ホーガンはうまく敵の裏をかき、タットルをみごと試合に勝たせ、コニーの愛もかち得た。

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