高原王

解説

「ギブソン大手柄」「ギブソンの伊達男」等と同じくフート・ギブソン氏主演西部劇で、ウィリアム・ウオーレス・クツク氏が特に書き下ろした物語をフランク・ハワード・クラーク氏が脚色し「ギブソンの伊達男」「文化娘大事件」等と同じくリーヴス・イースン氏が監督したものである。ギブソン氏の相手役は新進のバーバラ・ウオース嬢が勤めている。

1927年製作/アメリカ
原題:The Prairie King

ストーリー

フエリジ老人という独身者の試掘家はサンタマリアという鉱山を遺して死んだが、彼は生前彼に好意を示した赤の他人の3人にこの鉱山を譲る旨遺言した。しかし3人中のだれが相続者となるかは財産管理人のジム・ガードナーとしても予測出来ないという面白い条件がついていた。その3人というのはアンディー・バーデンというカウボーイと、エドナ・ジョーダンという年若い娘さんとそしてダン・マードックという一癖ありげな面構えの男だった。3人は我こそ真っ先に行って鉱山を占領しようとしたが、アンディーは男を見せて鉱山は女のエドナにやれといった。とこらが遺言の条件というのが、3人のうち最も鷹揚な者に相続させる、ということだったので鉱山はアンディーの所有に帰する筈であった。けれどもサンタマリア鉱山は故人が正式に登記しなかったことが判明したので、事情は一変しダンは愚劣なる手段を弄して我が手に収めんとした。一方アンディーとエドナは何時か相愛の仲となったが、天は邪悪に与えず、鉱山は正しき愛に生くる2人の所有となったである。

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