光栄の愚者

解説

「女房改造」等同様ヘレン・チャドウィック嬢主演のゴールドウィン映画で監督も同映画と同じくE・メイソン・ホッパー氏である。相手役も同映画と同様で「泣くな我が妻」にも良い腕を見せたリチャード・ディックス氏。メアリー・ロバーツ・ラインハート女史の小説から脚色映画化したものである。

1922年製作/アメリカ
原題:The Glorious Fool

ストーリー

親戚の邪魔で許嫁との仲を断たれたビリーと幾分自棄となり酔いどれた揚句に貨物車を運転したりして大負傷をしある病院に入った。ここの看護婦ジェーンは勿論彼が死ぬものと信じて、女心の優しさからせめて彼の臨終を平安な気持ちにしてやる為、彼の半狂乱で望む通り彼と結婚をした。所が彼は意外にも回復に向かい、親戚への面当もありジェーンとの結婚は認めたが元々奇妙な結婚でジェーンは自ら望んで彼の室から他の産婦付きとなった。この産婦は愛人に生き別れた憐れな女でジェーンは極力その相手の男を探し、嬰児の出生と共に再び親子3人を幸福ならしめたが、その男を探す為に夢中となって彼女は病院の規則を破り危うく解雇の憂目を見ようとした。しかしこの挿話の間に段々彼女と互いに相愛するようになったビリーは彼女との為に弁明の労を取り且つ心から妻として彼女を喜び迎えた。

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