二人の道化師

解説

ウィリアム・ジエー・ロック氏作の小説を映画化したもので、フランセス・マリオン女史が脚色し、「ある男の過去」「シーク」等と同じくジョージ・メルフォード氏が監督した。主役は「秘密」「さすらいの人々」等出演のユージーン・オブライエン氏で、「爆笑七日間」「学窓の思い出」等出演のリリアン・リッチ嬢「支那の鸚鵡」「囁く電線」等出演のエドモンド・バーンズ氏が相手役を勤め、ヘンリー・ウオルソール氏、ウィリアム・ブラット氏等が助演している。

1925年製作/アメリカ
原題:Simon the Jester

ストーリー

シモン・ド・ゲックスは議会に席を有し、少なからぬ家産もあり、齢春秋に富む好青年だったが、蒲柳の質で自分では既に死期近しと思い込んでいた。そしてある晩知己朋友を招んで決別の宴を催した。その席にはシモンの親友デール・ケナースリーも列していた。宴半ばにデールは恋人のローラ・ブラントから1通の手紙を受け取った。ローラはサーカスの女騎手をしている女だったが、彼女は何者かが殺すといって脅迫しているからしばらく自分から遠ざかっていてくれという手紙を寄越したのだった。シモンはサーカスの女などはこの際絶縁せよと忠告したがデールは承知せず、兎に角一度ローラを見てくれと言い出してシモンをサーカスへ伴った。ローラは次の出場の用意をしていると突然彼女のテントが滅多切りにされたので、彼女は乗馬サルタンが犠牲になったかと案じたが幸い無事だった。道化役のミジエットは逃れ行く曲者の姿を見屈けた。ところがミジエットが空弾でローラを乗せたサルタンを撃つプログラムになった時奇怪にも実弾が飛び出してサルタンを射殺し、ローラは投げ出された。デールはシモンと共に桟敷から飛び下りて失神したローラを楽屋へ抱えて行った。シモンはかくて彼女と面接した。ローラとミジエットはサルタンの讐を討つことを誓った。そしてローラはサーカスを去った。シモンはローラが尊敬すべき婦人たることを知るや彼女とデールと醜関係があるが如くに伝えられているのを遺憾とし、自分はどうせ長い命ではないから2人の名誉のためにタンジールへローラの夫を探しに出掛けた。タンジールでシモンは不慮の怪我をして手術を受けた。彼の跡を追ったミジエットはローラに来れと電報を打った。シモンは怪我が治ると共に立派な健康体になった。ローラが来て彼女を脅かしていた彼女の夫ブラントに逢うや、ミジエットは彼こそサルタンが死んだ晩見た曲者と認めて射殺した。群集に襲われたミジエットは遂に死んだ。ローラとシモンとは新しい生活を開拓すべく旅立った。

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